暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第3章 『ネコにもなれば』
第41話 『機械士の実力』
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、いえ――」
「おい! コタロウ!」
呼び出すが向こうでは反応がない。
「まだ終わってないのかアノヤロウ」
「ドグハイク二佐」
「
工機課
(
うち
)
のものが失礼しましたね」
「いえいえ。そうではなく、ですね」
はやては頭を振って否定して、丁寧に説明をする。
「あの、そちらのコタロウ・カギネ三等陸士がとても優秀なので延長をしたく、ご連絡した次第でして」
「なるほど......ん、機動六課といいましたね」
「え、ええ」
彼はひとつ指でタップするとその背景を埋め尽くさんばかりの無数の画面が出現しそれにより少し部屋が明るくなる。
ドグハイクは椅子をくるりと一回転させると、
「特に、うちの部下からの報告によれば、そちらの規模を考えても修繕修理箇所が今以上にあるとはないのですが。どこか落ち度でも?」
一目で全部見れたとは考えられないが、相手が工機課の人間である限りあり得なくはない。
また、コタロウの六課での働きに落ち度はなく今現在彼の仕事は発足時に比べると格段に少なくなっている。設備に関しては日々の調整や整備を怠らなければ十分であった。
「それは......」
「ありましたら、それ相応の処分をこちらで行ないます。人間ですから失敗はありますが、許されない課なので」
「いえ、そんな……先ほどの通りでそちらの課の方々が優秀であるということはこちらに派遣されてきた……カギネ三等陸士から判断できます」
「なるほど」
「こちらは臨機応変に行動するのを優先する機動課の中でも特に高い機動性があると自負しています。ですので――」
「失礼ながら個人的意見を申し上げさせていただきますが」
はやての言葉を打ち切り背景にあった画面をすべて閉じた。
「若いながらよく工機課の仕事内容を理解しているようで」
つまるところ、と彼は続ける。
「自分たちが臨機応変に動けるような何でも命令できる人材がほしいというわけですな」
「はい」
「そうしたら、と」
数少ない人材の中から選ぼうとする彼を、
「あ、あのっ」
「はぁ」
「コタロウ・カギネ三等陸士をこちらに出向させていただけませんか?」
「……コ、いえ、カギネを? 別に以前そちらにいたからといって、うちの課の人間であれば誰でも言われればそつなくこなしますが?」
「コタロウ・カギネ三等陸士でお願いしたいと思います」
それを聞いてドグハイクは「ふぅん」と顎に手を当てたあと彼の状況を確認し、いくつか操作しているのが見えた。
「今は査察部だったな、確か一日早めに、ん、そうかそうか」
はやてはとりあえず、再びこちらに彼を呼び戻せそうだと初めの頃の
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