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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第3章 『ネコにもなれば』
第41話 『機械士の実力』
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「……」
「理解しようと思わない時点でオーリス、お前とは人種が違うのだ。まあ今の現役ではそこまで劣悪ではないが培った質は受け継がれているはずだ」
「……わかりました」


 話を変えますとオーリスはめがねを上げる。


「仮にもし六課にその工機課の人間がいたとしたら査察はどうなりますか?」
「あァ? そうだな、仮にもしいたら……査察の必要も意味も無い」


 ヤツらが機械士を知るはずも無いと鼻を鳴らし、


「機械士の不備を見つけることができるのは機械士だけだ。もし自分の書類を自分で見たとすれば、第三者として確認できる感情を抜いた目をアイツらは持ち合わせている。それぐらい機械士は書類、機械類に対し絶大だ」






魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第41話 『機械士の実力』






 六課の隊長室には新人たちを外した隊長、副隊長たちが査察ほどではないが緊張感をもち、電磁算気器子部工機課に連絡をとろうとする部隊長八神はやてを見ていた。


「ほんなら、掛けるで」


 邪魔にならないように少し後ろで隊長陣は頷いた。
 『CALLING(呼び出し中)』という数秒の間のあと、


「はいこちら電磁算気器子部工機課ドグハイク・ラジコフ三佐」


 画面に映し出されたのはレジアス・ゲイズのほうがまだやさしく見れる強面の顔で、心臓が跳ね上がった。
 お互いの画面は大きく写し出され背景のほうが人物より比率が多く、工機課はがらんどうでデスクライトと画面の明るさ以外に光るものはなく、六課の部隊長室と対比になるようなものであった。


[顔、怖ェ]


 思わずヴィータは念話で言葉が出てしまったが、顔で動揺することが失礼であることは誰もがよく知っていたので、その言葉は無視した。


「嬢ちゃん、お前ェ名前と階級は」
「え、あの、はい! 古代遺物管理部機動六課課長八神はやて二佐です」
「これは失礼。上官でしたか。それで何日間そちらに派遣させればよいので?」


 第一印象といきなりの単刀直入さに動揺してしまったが、再び彼を呼び寄せることは難しくはなさそうで、すぐに期間を思案する。


「9ヶ月でお願いしたいのですが」
「9ヶ月ですか。それはまたえらく……3月末まで、か……」


 向こうで別画面を操作しようとしているのが目線を落とすが、すぐに動作が止まった。


「ヤガミ・ハヤテ? あ、アイツが依頼したところか」


 ドグハイクはただ視線を彼女に合わせただけだがはやてからすればじろりと睨んでるように見えた。


「もしや、工機課(うち)の若いのが修繕等で不具合でもやりましたか?」
「あ
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