106 褒美(すきやき)
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ったグラスを片手に持ち、乾杯した。
「本当に贅沢していいのかな?」
「もちろんだよ。茂が頑張ったんだから」
「うん・・・!」
藤木達はすき焼きに手を付けた。そのすき焼きの肉は藤木にとって非常に旨く感じた。肉だけではない。豆腐も、椎茸も、葱も、白瀧も、人参も、白菜も、全てが美味だった。
永沢は目を覚ました時は病室の中にいた事が分かった。自分は救われたんだと今感じた。
(僕は、助かったんだ・・・)
永沢は顔を横に向けると、隣のベッドに城ヶ崎が寝ていた、右腕に三角巾が付けられていた。
(城ヶ崎・・・。そうか、城ヶ崎が太郎を最後まで守ってくれたんだな・・・。いつもは嫌な奴だけど・・・)
永沢は各務田の言葉を思い出した。
《てめえにとって藤木や城ヶ崎って何なんだあ!?友達じゃねえだろ!?ただのお邪魔虫だろ!?》
(僕にとって藤木君や城ヶ崎は・・・。どれだけ卑怯でも、生意気でも、大事な同級生なんだ・・・!)
永沢は藤木や城ヶ崎の人間関係を顧みた。
藤木は意気揚々と学校へ向かった。
(この事を笹山さんやリリィに言えば僕の事を見直してくれるだろうか・・・。いや、これは直ぐに言わない方がいいかな?どの道学校にも連絡が来て戸川先生が言うからその時に皆が驚いてくれればいいか!)
3年4組の教室に入った。しかし、何かと皆そわそわしていた。
(な、何だ?この嫌な雰囲気は!?)
藤木は何事かと感じた。
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