第八話 織り姫VS彦星
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時間が中々進まないので、戦闘シーンが殆ど無い銀英伝に。
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第八話 織り姫VS彦星
帝国暦477年 7月7日
■オーディン ノイエ・サンスーシ オルテンシア庭園 テレーゼ・フォン・ゴールデンバウム
本日非公式ながら新寵姫アンネローゼと顔を合わせる事にした。
本来であればこの様なことは異例なのだが、
数日前お父様に『会わせないと二度と一緒にお風呂に入らない』とだだをこねて今日という日を迎えた。
その際に弟も見たいから連れてきてと無理矢理に連れてこさせることにした。
お母様にはコッソリと泥棒猫の顔を見てきますと言ってきた。
形式的には庭園散歩中の、皇帝父娘が偶然庭園に来ていた新寵姫姉弟に会うという良くあるパターン。
取りあえず一発目が肝心なので、如何にも皇帝の娘という態度をとらなきゃね。
庭園の東屋で待っていると侍従に先導されたアンネローゼとラインハルトがやってきた。
おうおうアンネローゼの人生あきらめた感じとラインハルトの苦虫つぶしたような顔を無理に平常にしているような感じがよくわかるな。
此方の侍従がわざとらしく大きな声で『皇帝陛下ご臨席でございます』と言うと
お父様が『うむご苦労、して其所に居るのは誰じゃ』と言えば
向こうの侍従が『グリューネワルト伯爵夫人とその弟にございます』と返す
お父様『此方へ来るが良い』
ですぐ近くへ来たというわけ。
「伯爵夫人此所はどうじゃな?」
「このように綺麗な庭園は初めてでございます」
必死に自分の運命を諦めて居る方は気の毒なんだけどね、けど貴女こそ最大のキーパーソンですから。
「そこもこは誰じゃな」
「伯爵夫人の弟にございます」
「面を上げよ」
「良い目をしておるな」
目の奥に憎悪の炎が見えるよ。
この目を見て良い目だなんて、お父様この時からラインハルトに期待していたのかもしれないな。
「今年より幼年学校で学ぶとのことです」
「励めよ」
「はっ」
ぷぷっスゲー演技腹の中は煮えくりかえってるだろうに良くやるよ。
で帰って一人で怒りを滾らせるんだね、
キルヒアイスが未だ来てないから。
さて私の出番だ一丁やりますか。
「お父様その方が伯爵夫人ですか?」
「そおじゃ伯爵夫人じゃ」
「グリューネワルト伯爵夫人ご機嫌麗しく、私テレーゼ・フォン・ゴールデンバウムでございます」
「テレーゼ皇女様ご機嫌麗しく、アンネローゼ・フォン・グリューネワルトでございます」
「弟御の名は何とおっしゃるのですか」
いきなり振られて驚いてるな くくく
「テレーゼ皇女様ご機嫌麗しく、ラインハルト・フォン・ミューゼルと申しま
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