序章
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で敵と対峙するわけにも行かない。でも、もしも民間船だった場合・・・
「見過ごすことはできませんね。」
・・・そう。だから、私はここで待機しておく。三日月はすぐに鎮守府に戻って増援と私の艤装を持ってきて。」」
「了解です。」
急いで羅針盤を確認して鎮守府の方向を・・・・
「え!?」
「「どうした!?」」
「あ・・・その、羅針盤の針が回り続けてるので鎮守府の方向がわかりません・・・」
「「ちっ・・・私のもそうみたい。」」
「一旦そちらに合流しますね。」
そう言うと、川内先輩の元に向かう。その間に、再び羅針盤を確認するが、針は依然として回り続けている。
確かに、この羅針盤は艦娘特殊仕様で、必ず正しい方向を指すわけではない。だが、鎮守府への道だけは必ずいつも寸分狂わず指し示していた。
「あ、川内さん」
艤装灯を頼りに川内さんと合流する。
「三日月。いやぁ・・・まいったねえ。ここまで霧が濃くなると夜偵でも索敵は困難だし・・・一か八か敵影がいた方に向かってみる?」
「でも・・・私達演習装備ですよ。」
「もしかしたら味方かも知れないでしょ。しかもこの状態、もしかしたら夜偵が見つけたやつに関わりがあるかも知れない。」
「でも・・・」
「大丈夫大丈夫。なんたって夜戦だよ!」
「・・・まさか、川内さん。夜戦がしたいだけなんですか・・・
「レッツゴー!!」
そう言うと、川内先輩は濃い霧の中に向かって進んでいく。
「あーもう・・・了解です。」
特に他の打開案が浮かぶわけでもないので、仕方なく川内さんに続いて濃い霧の中へと一歩踏み出した・・・。
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