月光校庭のエクスカリバー
聖剣計画
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は写真を見るなり、眉をひそめる。
「イッセー、あなたの知り合いに教会関係者と関わりを持つ人がいるの?」
「いえ、身内にはいません」
一応、両親にも聞いてみた。
「ただ、俺が幼いころに近所に住んでいた子がクリスチャンだったみたいです」
「そう、あなたの近くに・・・・・・いえ、十年以上も前にこの町には聖剣があったなんてね。恐ろしいわ」
「じゃぁ、その剣はマジで聖剣なんですか?」
「えぇ、聖剣のひとつね。先ほど説明した伝説の聖剣ほどではないけれど、本物だわ。となると、この男性が聖剣使い・・・・・・。なるほど、私の前任悪魔が消滅させられたと聞いていたけれど、その理由がこれなら説明もつくわ。でも、確か・・・・・・」
おおぉっと、部長が何やら独り言を始めてしまった。
何か思い当たるところがあるようだ。
そんな時、ガチャっと部室の扉が開いた。
「いやー。濡れた濡れた。誰かタオルくんない?」
そういって入ってきたのは、全身びしょ濡れの棟夜だ。っておいおい! どうしたんだよその状態!!
「棟夜君! 大丈夫!? サラマンダー、シルフ。棟夜君を乾かしてあげて!」
「任されよ綾」
「オッケ〜。すぐに乾かすね〜」
柴崎が慌てて近づいて、精霊にお願いするとサラマンダーとシルフが出てきて、棟夜の体を乾かし始めた。
具体的には、シルフの風をサラマンダーが温めて棟夜に直接当てている。精霊って便利だね。
「トーヤ。あなた今までどこにいたの? 連絡も寄越さないで」
「悪い・・・・・・大会後、俺はこっそりと木場の後を追いかけていたんだ」
木場の奴を追いかけてたのか。道理で大会後姿が見えないと思ったよ。
「そして道中、木場は最悪な奴と最悪な武器に出会っちまった」
最悪な武器・・・・・・まさか。
「聖剣?」
「当たり。木場が心底憎んでいる聖剣エクスカリバーに出会っちまったのさ。しかも使い手は綾以外面識のある神父・・・・・・フリードだ」
「「「「「!?」」」」」
皆が驚愕する。当たり前だ! フリードが未だこの町にいるのに驚いたけど、そいつがエクスカリバーを持ってんのに驚いたよ!!
部長は額に手を当て、深くため息をつく。
「ハァ・・・・・・どうして次から次に問題が起こるのかしら」
深く項垂れる部長。
そりゃそうだ。身内で大変なことが起きてるっつうのに、さらに面倒事が起こるなんてこれ以上は御免だぜ。
最悪な奴に最強の聖剣か・・・・・・絶対会いたくないな。
「そこでちょっとした斬り合いになったが、俺がゲイ・ボルクを顕現させたら尻尾巻いて逃げてったよ。ホント、危機感能力はピカイチだな」
「・・・・・・祐斗はどうだったの?」
「
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