暁 〜小説投稿サイト〜
FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
永遠のメロディ
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ればならない。そういう運命なのだよ」
「はぁ?」

冷静な表情で最後の言葉をかけるラーケイド。ナツは彼が何を言いたいのかわからず聞き返すことしかできない。

「僕は父さんを解放しなければならないんだ、君と言う呪縛からね」

次第に魔力を高めていくラーケイド。その足元から無数の札が舞い上がる。

「この欲には誰も抗えない。永遠なる死の眠りを!!R(レスト)I(イン)P(ピース)!!」

再び押し寄せてくる眠気。これを相殺しようとタクトがバイオリンで目覚めのリズムを繰り出すが、一行に眠気が覚めない。

「マズイ・・・目が開けてられねぇ・・・」
「このままじゃ・・・」

このまま目を閉じれば楽になる。しかしそれは生きることを諦めることと同義。彼らは懸命に抵抗しようとするが、そう簡単にこの魔法を振り払うことはできない。

「シリルくん、ナツさん・・・ミラさんたちを連れて遠くに離れてください」
「え?」
「何言ってんだ!?オメェ」

いつ死んでもおかしくない状況下でのタクトの提案に困惑せざるを得ない。突然の提案を出した張本人は、なぜか笑みを浮かべていた。

「確信しました。こいつは俺1人なら勝つことができます」
「なっ・・・」
「本当ですか!?」

にわかには信じがたい彼の言葉に目を見開くガジルとウェンディ。タクトはそれに頷くと、改めて口を開く。

「ですが、逆に皆さんがいると厳しい。足手まといになってしまうので」
「なんだと!?」

眠気がある中でも、この言葉を聞き流すことはできなかったナツが掴みかかろうとする。しかし、彼の鋭い眼光に足が止まった。

「カルディア大聖堂で一夜さんが戦っているはずです。そっちに向かってください」
「一夜までいるのかよ!?」

一夜までいることに驚いていたガジル。本来ならここでナツが納得がいかずに食いつく場面なのだが、この時の彼はなぜかそれをしなかった。

「いいんだな?任せても」
「ええ、もちろんです」

柔らかな表情の彼を見て大丈夫だと感じたのか、ナツはエルフマンを担いでこの場を後にする。

「俺がこっちの2人は運ぶ。行くぞガキども」
「は・・・はい!!」
「わかりました」

ミラとリサーナを抱えてガジルもそれに続く。シリルとウェンディはこの場を本当に離れていいのか迷ったが、この場はタクトを信じて立ち去ることにした。

「私を倒す?あなたが?」

2人だけになったその場所でラーケイドは不満げな表情を見せる。無理もない、明らかに格下の相手にそんな発言をされては、苛立たない方がおかしい。

「何か作戦でもあるのですか?」
「あるよ、もちろん」

タクトはそう言うと魔力でピアノを作り出す。彼は椅子に腰かけると、悠長
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