永遠のメロディ
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撃じゃ無力!!無力なれば!!」
まともに攻撃を喰らっていたにも関わらずワールの体は無傷。まるで重戦車のようにそれを突破すると、空中で無防備なグレイの腹部に拳を叩き込む。
「グハッ!!」
「グレイ様!!」
最愛の青年が吹き飛ばされたのを見て心配するジュビア。だが、そんなことをしている余裕は彼女にない。
「戦いの最中に余所見とはねぇ」
「!!」
後ろを振り返るとそこにはアサルトワールの姿。彼は腕に取り付けられた銃口を向け、ジュビアへと撃ち込む。
「それはジュビアには効きません!!」
彼女の体を突き抜けていく弾丸。だが、ジュビアは痛みを一切感じていない。彼女の体は水でできており、ダメージを無効化することができるから、物理攻撃は意味を成さないのだ。
「へぇ、ならこれは?」
続けて拳を繰り出すワール。ジュビアはこれを水の体で受け止めダメージを回避・・・したかと思った。
「きゃああああ!!」
それなのに彼女は悲鳴を上げてその場に崩れ落ちる。攻撃を受けたと思われる部位は赤くなっており、煙が立ち込めていた。
「ジュビア!!」
「そんな・・・なんで・・・」
なぜダメージを受けたのか本人にもわからない。2人はワールの方を見ると、その原因がわかった。
「こいつ・・・腕から蒸気を・・・」
「機械族なればこれくらい容易いこと」
ありとあらゆる装備が彼には備わっている。状況に応じてそれを使い分ければ、彼は常に優位性を保っていられる。
「水には雷ってのも定石だよな」
ラクサスとの戦いで溜まりに溜まった雷の力を開放。人1人を始末することなど容易いほどの雷撃をお見舞いする。
「そいつを待ってたぜ!!」
「ラクサス!!」
ジュビアに命中する直前で割って入ってきたのはラクサス。彼はそれを食すと青ざめていた顔がわずかではあるが治り、敵へと向かっていく。
「しまった!!まだ動けたのか!?」
魔障粒子のせいでラクサスは動くことができないと踏んでの一撃だった。このチャンスを逃すまいと加速し拳をラクサスは撃ち込むが、ワールはやはり表情を崩さない。
「だが俺にも雷は効かん!!貴様の攻撃は無意味!!」
向かってくるラクサスに同等の速度になるために背中からブースターを出す。加速したワールはラクサスの顎を上げさせると、防御体制が取れない彼に至近距離で爆撃をお見舞いする。
「ああああああああ!!」
「うわああああああ!!」
「きゃあああああああ!!」
グレイたちさえも巻き込む大爆発。カルディア大聖堂を消し去るほどの力を前に彼らはなす統べなどなかった。
「ナツ、私はあなたを必ず殺さなけ
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