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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
永遠のメロディ
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ましてやそれを同時に使ったとなれば、一撃で決める以外に勝利の方法なんてなかった。

「短距離対物(アンチマテリアル)魔導砲!!」

鈍くなった動きの天馬に容赦なく砲撃を撃ち込む。一夜はそれを避けることができず、地面に伏せた。















自身の魔法を無力化したタクトを睨み付けるラーケイド。それに彼は気が付いたが、一切気にしている様子はない。

「まさか私の魔法を無力化できるとは」
「人間には芸術性が備わっています。それを刺激されれば、いかなる欲も抑制できる」

魔力で作り出したバイオリンを消し去り敵を見据えるタクト。彼は頭の中に浮かび上がる楽譜を魔力に込める。

音楽魔法(ミュージックメイク)・・・真夏の夜の夢!!」

目には目を、眠りには眠りを。睡眠中枢を刺激する旋律でラーケイドを追い込もうとしたタクト。彼はそれに一瞬目を閉じそうになるが、すぐに頭を振り眠気を払う。

「「隙あり!!」」
「!!」

その一瞬の隙をついて接近してきたシリルとウェンディ。2人は足に魔力を込め、タイミングを合わせて一気に蹴り込む。

「水竜の鉤爪!!」
「天竜の鉤爪!!」

幼馴染みコンビらしい息のあった連携攻撃。しかしそれはラーケイドに払われ2人は地面を転がる。

「鉄竜棍!!」

相手に反撃の余地を与えないため、ガジルが後方から続けざまに魔法を撃ち込む。それを再度ラーケイドは払うと、今度はナツが飛びかかるが、まるで読んでいたかのように回避した。

「面倒ですね。これは」

休む間もなく繰り出される攻撃を対処してはいるものの、なかなか反撃の糸口を見出だせない。しばらくその状態が続いていると、優しげな表情だった彼の顔が豹変した。

「目障りだ」

そう呟き目を細めた途端、彼を中心に大地が揺れる。解放された魔力により生み出された風により、彼らは吹き飛ばされてしまった。

「きゃああああ!!」
「うおおお!!」
「「「うわあああああ!!」」」

地面を転がった5人。彼らはすぐに体勢を立て直して敵を見据えると、彼はフッと口角を上げた。

「見せてやろう、抗えぬ欲の魔、“R(レスト)I(イン)P(ピース)”を・・・」

大地を揺るがす大魔力。感じたことのないそれに少年たちの額から汗が零れ落ちる。それを見たタクトは、ある決断を下すのだった。

















「アイスメイク・・・氷撃の鎚(アイスインパクト)!!」
「ウォーターネブラ!!」

グレイとジュビアによるコンビネーション攻撃。上からは氷の鎚、下からは押し寄せてくる水。逃げ場などどこにもなかった。

「その程度の攻
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