第14話 女の闘い
[9/9]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
タだよ」
表面上笑顔を張り付けたまま対応する。
そんな外から見れば気持ちよく稽古あとの握手を交わす2人を、クラスメイトや校内から観戦していた生徒達から称賛の声が溢れる。
それに応えてから燕はコマーシャルとして、自分達が販売している松永納豆の宣伝をする――――している間にも、腸が煮えくり返る思いだった。
百代に停止められる直前、未だ倒す段取りどころか情報収集の段階でしかないのに、おもわず切り札を使ってしまう所だったのだ。
しかもそれを急的と定めている標的に停められる羽目となったのだから、その心中はマグマの熱よりも煮え滾っていることが容易に想像がつくだろう。
そして今の怒りは百代に対するもの以上に、自身の不甲斐なさと無力さだった。
(このままじゃ全部あの泥棒猫に・・・!いや、駄目!士郎は、士郎だけは絶対に・・・!!)
正式に転入となった燕は、自分に言い聞かせる様に誓うのだった。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ