ペルソナ3
1963話
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はない」
そう言う俺だったが、これは半ばブラフに近い。
この世界のコンピュータとかの技術が、具体的にどのくらいのレベルにあるのかというのは、俺にもしっかりとは分からないのだから。
これがホワイトスターにいる技術班であれば、それこそレモンのようなトップクラスの人材ではなくても、その程度の分析は容易に出来るだろう。
だが、そうするには本人の技術力と、何より高性能のコンピュータが必要となる。
それと分析のためのプログラムとかもか。
だが、このペルソナ世界でどこまでその手の技術が進化しているのかというのは、俺にもよく分からない。
勿論電気店とかに行けば売ってるPCやら何やらで大体理解出来るが、それはあくまでも売られている物だけであって、本当の意味で最先端という訳ではない。
そうである以上、それこそ桐条グループやら……そこまで行かずとも、軍隊で使われているような機材こそが最新鋭機器となるのは間違いなかった。
それに、この世界には影時間やらペルソナやらシャドウやらといったものが存在している。
そうである以上、俺が把握していない場所でその手の技術により高い性能を持つコンピュータの類があってもおかしくはない。
「ともあれ、その手の技術があるのであれば、しっかりと分析してみればいい。そうすれば、俺が言った事も証明出来る筈だ。それに……そうなれば、当然のように誰がそのような真似をしたのかというのが、問題になるしな」
「誰が、か。……主任研究員の岳羽氏が、あの状況で自分の遺言に等しい言葉に対してそのような小細工をするとは思えない。それはつまり……誰かがいる、という事か」
武治は一瞬ゆかりの方を見ると、改めて口を開く。
「そのような者がいた場合、桐条グループの持つ全ての力を使い、追い詰める事を約束しよう」
ゆかりに対して、そう宣言する。
ゆかりの方は、そんな武治に向かってどう反応すればいいのか、戸惑っている様子だ。
まぁ、過去の件を思えば、それも仕方がないのだろうが。
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