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詩集「月影」
置き去りにされた思い出

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流れゆく旋律の波…
零れ落ち行く時の狭間
哀しみも淋しさも…包み込んで…

翳る月日の直中に見えた幻
遠い夕影へと消えてゆき…

今だけを生きる人間(ボクタチ)は
何処へ行こうと藻掻いてる…?
置き去りにされた思い出は
水面の底で静かに光る…


砕け散りし日々の欠片は
言葉にすれどただ霞みて…
浮かんでは沈みゆく…四季の中に…

所詮現は儚く 永遠(トワ)に憧れ
故に変わらぬ愛を求めて…

還らない時間(トキ)に揺らめいて
何を願って足掻いてる…?
置き去りにされた思い出は
黄昏の中 幽かに薫る…


ありふれた想い…
ありふれた嘆き…
いつかは終わると知っているのに…

虚しさを抱え逃げ出して
影に囚われ泣いている…
置き去りにされた思い出は
いずれ昇華し空へと還る…

今だけを生きる人間(ボクタチ)は
何処へ行こうと藻掻いてる…?
置き去りにされた思い出は
水面の底で静かに光る…


もうない「いつか」の夢を見て…




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