暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica8-E邂逅〜Team Nakajima〜
[2/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
れた時は必ずと言っていいほど、練習時間の半分を大人モードで過ごす。

――だって魔法や武術の練習って、どっちかっていうと大人モードの方が便利なんだよ。リーチとかあるし。インターミドルも、この大人モードで参加する予定だし――

どうして大人モードなんて、リソースを割いてまで使うの?っていう僕の問いに、ヴィヴィオはそう答えてくれた。ストライクアーツや魔法の練習している時の大人モード・ヴィヴィオは、格好良くて綺麗で・・・すごくドキドキする。

「それじゃあさっきと同じ、射砲撃・バインド無しの魔力運用アリで、だ。いいな?」

「「はいっ!」」

ヴィヴィオとアインハルトさんが向かい合って、それぞれ構えた。そしてノーヴェが高く掲げていた右腕を、「レディー・・・ゴーッ!」っていう号令と共に振り下ろした。それと同時、ヴィヴィオが一足飛びでアインハルトさんへ向かって突っ込んで行った。

「ヴィヴィオ、初めから全速だね」

「午前中のスパーリングで見せちゃったからね、ギアチェンジ」

「うん。アインハルトさんはもうヴィヴィオのハイギアの速度を知ってるし慣れてるから、スパーリングの時みたくローギアから攻めるとかえって危ない」

徐々に攻撃の速度を上げて行くギアチェンジ。ヴィヴィオにも危険な賭けのような戦術は、元はお父さんがヴィヴィオに修業を付ける際に見せた技術だ。相手の実力を測ると同時に、相手の力量を引っ張り上げる技。それを実戦に取り入れたのはヴィヴィオだ。

「やっぱりアインハルトさん、強いね・・・」

「模擬戦とはいえ実践を続けてるヴィヴィオなのに、器具でのトレーニングしかしてないっていうアインハルトさんが押してる」

午前のスパーリングじゃアインハルトさんは後半にしか攻めてこなかったけど、今回は積極的にヴィヴィオに攻撃を仕掛けていってる。これが覇王イングヴァルトの記憶とカイザーアーツを承継した、その恩恵ってわけなんだ・・・。

「うぅ〜、あたしもアインハルトさんと闘ってみた〜い!」

リオって、シグナムお姉ちゃんみたいに戦う事が結構好きだったりする。まぁシグナムお姉ちゃんほど末期症状じゃないけどさ。そんなリオが白熱するほどの闘いが僕たちの目の前で繰り広げられる。殴っては殴られて、避けては避けられて、防いでは防がれて、だ。

――フォルセティ。わたしね、大好きで大切な、守りたい人がいるの――

「ヴィヴィオ・・・」

――小さなわたしに、強さと勇気を教えてくれた――

「負けないで・・・」

――世界中の誰よりわたしを幸せにしてくれた――

「勝って・・・」

――その人たちに強くなるって約束したから。だから強くなるためにわたしは頑張るんだよ。どこまでだってずぅ〜っと高みを目指す!――


[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ