第6話
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経たないうちに私は不幸の元凶とされ、お父様やお母様の元では無く地下牢獄に閉じ込められたんです。
…この目は、その時私を閉じ込めた人が
「その気味悪い不幸の象徴とされる紅い眼のせいでこの村はこんなに荒れたんだ!!あの方々の子供だから手を出されずに済むと思えよ!!普通の人間だったら閉じ込められてすぐ殺められてしまうんだからな!!」
…そう言って、私の目に強引に包帯を巻き付けたんです。
そのあと結局この右目はナイフで刺され失明してしまったんですが…。』
『…あの方々…っていうのは?』
『私のお父様とお母様はその村…いえ、街全体を統べる
神様みたいな存在だったんです。幸せの象徴とされる青い眼をもつ私達は、その村、街に存在するだけで幸せを齎すと言われていたんです。でも…』
『その娘である白夜が、不幸の象徴とされる紅い眼と幸せの象徴とされる青い目をもって生まれてきてしまった…ということね』
レミリアが続きの言葉を紡いだ。
『はい…でも、実際この赤い目は確かに不幸を齎しているらしく、この目を見た人はほんとうに荒れ狂い、殺人鬼となった人や自殺する人も増えてしまったんです。他にもそれだけじゃなく、感情を失う人や私に感情を操られてる人?とかもいて…』
『…その左目の幸せの象徴とされる青い目は、何も無かったのかしら?例えば…その不幸を緩和する…とか』
レミリアの言葉を聞いた白夜は、また顔を俯かせ
暗い表情で首を横に振った。
『…ありませんでした。赤い目が強すぎるせいで、青い目がなにかしていても気づけないのだと思います…
でも、包帯をしてからそういう人はぱったりいなくなったんです。ただ………………』
『………ただ?』
なかなか話の続きを切り出さない白夜に痺れを切らしたのか、レミリアが聞き返した。
それに後押しされたように、白夜はゆっくりと
話の続きを切り出した。
『……そのせいで、この能力が明らかになり、私は………殺されかけたん、です…』
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