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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
舞い降りた天馬
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奥歯を噛み得意気な表情のラーケイドを睨み付けるナツ。しかし、これは結果的には良かったのかもしれないとすぐに彼は勘づいた。

「火竜の・・・」
「鉄竜の・・・」

普段はいがみ合っているのにバトルとなるとなぜ息が合うのだろうか。言葉を交わしていないのに同じタイミングで頬を膨らませるナツとガジル。

「「咆哮!!」」

前後から挟み込むように放たれるブレス。距離が近かったこともあり避けることはできない。

「いい攻撃ですが・・・」

挟み撃ちにも関わらず焦りを見せないラーケイド。彼は両方の魔法にそれぞれ手を伸ばすと、左右に流すように体を回転させる。
炎と鉄のブレスは右と左に別れ、マグノリアの民家を根こそぎ凪ぎ払った。

「当たらなければ意味がない・・・ということです」

先程まで戦っていた雑魚とは格が違う。そのことはもうすぐにでも理解することができた。ラーケイドはこれまでとは違う構えをすると、魔力を高めていく。

「人間には3つの欲がある。“性欲”“食欲”“睡眠欲”。私はそれらを与える魔法を使う」

無数の札が彼の下の地面から現れると、急に4人を睡魔が襲った。

「何これ・・・」
「目が開けてられない・・・」

フラフラとその場に膝をつく滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)たち。彼らは半開きの目で、冷徹な瞳の男を見上げる。

「目を閉じた時、それが君たちの終わりだ」

















「グレイ、ジュビア、下がっていてくれ」

カルディア大聖堂に到着したラクサスは、その光景に震えていた。自分を慕ってくれている仲間たちが気絶し、それを殺そうとしている男が目の前にいるのだから。

「俺の仲間に手を出して、生きて帰れると思うなよ」

全身に雷を纏わせ光と勘違いしてしまいそうな速度でワールに飛びかかる。想定外の速度に避けきれず、後方へと殴り飛ばされる。

「へぇ」

背中から地面に着いたワールだったがうまく受け身を取りすぐさま姿勢を立て直す。彼はラクサスに狙いを絞ると、自身を取り巻くように弾丸を生成する。

「銅と亜鉛を錬金。9mm弾錬成・・・ファイア!!」

数多の弾丸が襲いかかる。しかしそれは男の雷撃によって全て破壊された。

「なかなかやるじゃん。どれどれ・・・」

攻撃は防がれたもののまだまだ余裕があるワール。彼は機械族(マキアス)としての能力を最大限に活かすため、ラクサスを分析する。

「!!お前、その体・・・内臓が・・・」

ラクサスの体内を分析したワールは驚愕した。内臓全てが本来の健康状態とは程遠く、魔障粒子によって犯されていたからだ。

ラクサスはそれに何も答えることなく一気に接近し拳を握る。それに
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