舞い降りた天馬
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それはラーケイドの顔面を―――
バシッ
捉えることはできなかった。
「確かに君の力は認めよう。だが、我々を甘く見てはいけない」
休む間も無く攻撃し続けるミラ。しかしそれは全て無意味。ラーケイドの手によって完全に防がれてしまった。
「そんな・・・」
16に負けないほどの魔力を解放していたミラ。それなのに彼女は一切のダメージを与えることはできなかった。
空腹が限界に達した彼女はサタンソウルが解け、その場にへたり込むように崩れ落ちた。
「妖精機銃!!レブラホーン!!」
カルディア大聖堂では、エバーグリーンが無数の砲撃を放ち先制攻撃をお見舞いしていた。ワールはそれを避けることなく爆風の中に隠れる。
「決まったわ」
「なんだ、随分呆気・・・」
何もせずにやられたのかと思っていたが、煙が晴れて彼らはハッとした。ワールは全ての攻撃を受けたはずなのに、一切のダメージも受けていなかったからだ。
「もう終わり?」
「ナメるなよ!!」
余裕綽々の敵に腹が立ったビッグスローが追撃する。それまた完璧に決まったのだが、やはり傷1つ付けることができない。
「なんだこいつ!?」
「硬すぎるわ!!」
「眼の魔法を使うんだ!!」
2人の攻撃が一切通じない。フリードの指示により2人は目の魔法をそれぞれ解放したが、なぜか相手に一切の動きがない。
「なんで効かねーんだ!?」
通常彼らの魔法は眼鏡をかけているもの以外には全て通用することになっている。それなのに、今目の前の時を石化することも人形にすることもできない。
「アッヒャッヒャッヒャ!!機械族の俺にその程度の攻撃が通じるわけねぇだろうがよ!!」
それを聞いて3人は納得した。敵の中にいる機械族出身の魔導士。運の悪いことに、そいつがこの場にやって来てしまったのだ。
「下がれ、エバ、ビッグスロー」
前に立つ2人を掻き分け先頭に立つフリード。彼は長い髪によって隠れていた黒と白が反転した目を解放する。
「闇の文字・絶影!!」
鎧に身を包んだ姿へと変身し必殺技を繰り出したフリード。それは見事にワールを捉えたものの・・・
「ムダムダ、そんな魔力じゃ意味ねぇよ」
わずかな傷を付けただけで、倒すまでには至らなかった。
「ロックオン・・・ファイア!!」
3人を視界に捉え標準を絞る。打ち出された弾丸は雷神衆を命中した。
「「うわああああああ!!」」
「きゃあああああ!!」
たった一撃だったにも関わらず、3人はピクリとも動かなくなってしまう。それを見たワールは
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