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新訳紅桜篇
12 演技力は天性の才能。
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_「10時頃なんて、どうかね?」

_「そうですね…。
  では、10時頃にお願いします。」

_「承知しました。

  では、そろそろエレベーターが到着したようです。」


 ドアマンをしてくれている間に、私たちはエレベーターを降りて、
 客室に向かった。
  

_「到着いたしました。こちらでございます。」


 カードキーで開けてもらって、部屋へ入る。

_「では、ごゆっくりお過ごしくださいませ。
  失礼いたします。

  お荷物はここに置いておきますね。」

_「ありがとうございます。」


 と言って、ドアマンは去っていった。

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