第20話
[7/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
。いきなり行ってどうする?軍なんざ普通、民間相手に融通を利かせたりはしねえだろ。ましてや、あのエレボニア軍……門前払いが関の山じゃねえか?」
するとその時様子を見守っていたアガットが指摘した。
「いや―――訊ねる価値はあるだろう。たしか今、リグバルド要塞はとある将軍が預かっているはずだ。”最強”と謳われる第四機甲師団長―――”紅毛”のオーラフ・クレイグが。」
トヴァルの話を聞いたリィン達はエリオットの父親――――エレボニア軍の第四機甲師団を率いるオーラフ・クレイグ将軍の顔を思い浮かべた。
「エリオットのお父さんが……!」
「成程、そうであったか……!」
「半年くらい前からだっけ?」
「……うん、実はそうなんだ。こっちでの巡業が終わったら現地で会う約束もしているから不在っていうこともないと思う。」
「そうか、だったら………」
「エリオットさんのお父様でしたら、事情を説明すれば融通を利かせて会ってくれそうですし、レン教官が仰る”許可”もくださる可能性も高いでしょうね。」
「ま、何せ”超”が付く子煩悩だしな♪」
エリオットの推測を聞いたリィンとセレーネはそれぞれ明るい表情を浮かべ、フォルデはからかいの表情で答え
「ハッ、さすがアイツが立ち上げたクラスというか……それにしてもあの野郎が目星につけた場所か………そう言えばあの野郎はサザ―ラントの出身で、しかもあの野郎やヨシュアの”故郷”の位置は………―――よし、だったらそっちの筋は任せたぜ。」
リィン達の様子を見守っていたアガットはある人物とレーヴェの顔を思い浮かべて小声で呟いた後気を取り直して口を開いた。
「アガットはどうするの?」
「俺は俺で足を使って調べてみる。レンの今の話を聞いて、俺も結社が拠点にしそうな場所に心当たりがある事に気づけたしな。―――そうだ、コイツを渡しておく。」
フィーに訊ねられたアガットは答えた後リィンにメモを渡し、メモの内容を確認するとメモには手配魔獣がいる場所について書かれていた。
「これは……魔獣の情報ですか?」
「ここに来るついでにまとめた、いわゆる”手配魔獣”の情報だ。そっちの行動範囲だから警戒しとけ。余裕があれば倒しちまっても構わねぇ。」
「ああ、それで遅れてたんだ。けっこうマメだね。」
「うふふ、ホントに見た目とは裏腹にマメよね〜。」
「遊撃士としてこのくらいは当然だっつの。気張れよ、シュバルツァー。お前らもな。」
フィーとレンの指摘に対して静かな表情で答えたアガットはリィン達に応援の言葉を送った。
「わかりました……!アガットさんもお気をつけて。」
「ま、折角だし第Uの演習地にも顔を出してきちゃどうだ?!大事なあの子
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ