ペルソナ3
1962話
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の存在が大きいだろう。
ボクシング部の王者として君臨している真田の身体は、いわゆる痩せマッチョと呼ぶに相応しい体型をしている。
服を着ているのであればともかく、こうして水着姿になれば、真田の身体にどれくらいの筋肉がついているのかというのは、誰の目にも明らかだ。
また、先程まで調子のいい事を言っていた順平も、強豪校の剣道部で練習をしている事や、タルタロスでシャドウを相手に大剣を使った実戦を繰り広げているだけあって、かなり鍛えられたものになっている。
……そんな2人とは裏腹に、有里はそこまで筋肉がついている訳ではない。
どちらかと言えば、一撃の破壊力よりも俊敏さを重視したかのような筋肉がついているのだ。
引き締まった筋肉、と表現するのが正しい。
ちなみに俺の身体も……うん、まぁ、それなりに鍛えられてはいる。
だが、混沌精霊である為か、基本的に鍛えても筋肉が付いたりといった事はないんだよな。
「……何か言ったら?」
「ちょっ、ゆかりッチ、俺を無視かよ!?」
順平の言葉を無視し、俺に向かって尋ねてくるゆかり。
美鶴も少し戸惑った様子ながら、順平を受け流してこちらに視線を向けてくる。
山岸は……有里と話しているのを見る限り、特に俺が何かをいう必要もないだろう。
「そうだな。2人共、その水着は似合ってるぞ」
「ま、その辺で許してあげる」
一応ゆかりは俺のその一言で満足したのか、口調では不承不承といった形だったが、口元には笑みを浮かべつつ、そう告げてくる。
「そ、そうか? メイドが選んだ水着だが、少し露出が多いような気がするのだが……アクセルがそう言うのであれば、問題はないのだろう」
こちらも、嬉しそうな笑みを浮かべた様子の美鶴。
順平はそんな俺に向けて恨めしそうな視線を向けているし、真田は早く泳ぎたいと海の方に視線を向けている。
……少し離れた場所にいた男達からは、嫉妬の視線を向けられたが、それはそれといったところか。
「ともあれ、全員揃ったんだし、早速遊ぶか」
「そうだな。なら俺は泳いでこよう!」
俺の言葉に真っ先に反応した真田がそう言うと、その場から走り去って海に向かう。
海に遊びに来て、泳ぐのは分かるけど……そこまで本気になって泳ぐとか、普通あるか?
大抵海に遊びに来た時に泳ぐとなると、それこそ水遊びとかそういう感じだと思うんだが。
それも真田らしいと言えばらしいから、文句は言わないが。
ともあれ、俺達もこのまま突っ立っている訳にもいかないので、ビーチパラソルを立てて拠点――と表現すると少し大袈裟かもしれないが――を作ると、それぞれで遊び始める。
「ね、アクセル。ちょっと泳がない?」
「あー……それはいいけど、大丈夫なのか?」
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