ペルソナ3
1961話
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
れだけの人数が集まったのは、武治や美鶴が来るからというのが大きいんだろう。
もっとも、それでもここまで人数が多いのは……俺に対する警戒感から?
いや、何だかんだと武治との、そして桐条グループとの関係は悪いものではない。
ここで武治が俺を警戒させるような真似をして、お互いに関係を悪くするという風になるというのは、ちょっと考えられない。
だとすれば、何か他に理由がある筈なんだが……その辺は今はそこまで気にする必要はないか。
どんな理由で桐条グループがここにメイドを配したとはいえ、それがこっちの不利益にならなければそれでいい。
……ん? 不利益? もしかして、ハニートラップ要員だったりしないだろうな?
世の中にはメイドというのは一定の需要があるらしいし。
ちなみにメイドの中には以前美鶴と武治と一緒に食事をした中華料理店で見た顔も何人かあった。
「皆様、まずはそれぞれのお部屋にご案内いたします」
メイド……とはいっても、40代くらいのメイドだが、そのメイドに従って、俺達はそれぞれの個室に案内される。
だよな。別にメイドも若い女だけって事はないよな。
40代だろうが50代だろうが、メイドなのは間違いない。
ちなみに、当然ながら男と女の部屋は離れた位置に用意されていた。
この辺の判断は、武治じゃなくて美鶴辺りのものか?
ともあれ、部屋に行って少し……丁度スライムでこの部屋に隠しカメラや盗聴器の類がないのを調べ終わった頃、順平が姿を現す。
本当なら怪しむような真似はしたくなかったんだが、寮で実際に隠しカメラとかあったしな。
「アクセル、早速海に行くから準備、準備!」
「は? あー……まぁ、別にいいけど」
俺は構わないが、他の連中の中には来たばかりだし少し休みたいって奴もいるんじゃないか?
そう思うも、折角屋久島に来たんだから、早速泳ぐってのもいいだろうと判断し、順平の言葉に従って水着に着替える。
水着は、特にこれといった特徴のないトランクス型の水着だ。
……いっそここでブーメランパンツとかでも、意表を突けた気がしないでもないが。
そのまま別荘の外に出ると、そこでは先程のメイド達は全員既にいなくなっている。
そう言えば部屋から別荘を出るまでにも特にメイドに会わなかったけど、普段はどこにいるんだろうな?
仕事をしている場所が違うのか?
「アクセル! こっちだこっち! 遅いって!」
声の聞こえた方に視線を向ければ、そこには俺に向かって手を振っている順平、そして何だか面倒臭そうにしている有里と、泳ぐ気満々の真田といった男達が揃っていた。
「ゆかり達は?」
「女の着替えは時間が掛かるって決まってるだろ? それより、少し早いけど海に行って場所を取っておこ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ