暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第3章 『ネコにもなれば』
第40話 『知名度』
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人材配置は安易なものでなくより細かく標準化され細かくも簡略化され見やすく文章化されています」
「……他は?」
以降他の査察官も報告もすべてこれ以上精査する必要も無く情報は取り揃えられているし、その情報に何一つ不備なく、この場所なら埃は出てきてもおかしくないような箇所でも何も出てこなかった。
査察官たちが口をそろえて言うことはこの不備のなさがおかしいことなのだという。
「誰かに委託した可能性は?」
オーリスはその可能性は十分考えられるだろうとまとめ役にたずねるも、
「文面上なにか隊舎にいない人物が書いてあるのであればすぐに見抜けますのでそれは考えられません」
それはありえないと否定されオーリスは探す材料を他に見つけることができなかった。
『……』
そのようなやり取りをしている中、なのははぞくりと寒気を覚えた。一番コタロウに何かを依頼していたのはなのはであり、彼女はいちはやく何かに気づいた。
(この中にいない人物が書けば、わかる……? じゃあ、コタロウさん本人が書いたものはどうなってるの?)
まさか、と息を呑む。
[なのはちゃん]
[なのは]
そこでどうやらはやてもなのはも気づいたらしい。
[なのはちゃんが一番コタロウさんに書類とかデータ整理とかお願いしてたやんな]
[それって……]
[うん。これは予測なんだけど、多分コタロウさん私の文面で書いてるかもしれない。私、コタロウさんの書類読みやすいって言うか、なんか私の知りたいところを全部わかりやすくしている感じだったの]
オーリスたちはまだ話し合いをしているらしい。
[ということは、コタロウさんは……]
[出向といっても私たちというよりアイナさんみたいな職員に近いし書類上は局員メンバーとして扱われない――もちろんアイナも大事な職員として扱ってる――から表に出てこない。だから]
[コタロウさんがここにいたってことに気づく人は]
[『いない』]
確かに書類として派遣されてきた書面はあるが、この査察という場でこんなにも査察官の整理能力に見合う力を発揮しているのに日の当たらないことがあるのだろうかということに憤りを感じずに入られなかった。
しかも、対面して数メートル先に彼はいるのに、査察官として存在しているのに、こんなにもぞんざいな扱いをされているのだ。それはここにいる誰もがそれを感じていた。
(これが機械士の能力に気づいているか気づいていないかの差。なんやな……)
はやてたちは気づけばオーリスたちのやりとりよりも、そのウラカン査察官の後ろに立っている男に目がいった。
前線メンバーがスムーズに動くためにはそのサポ
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