暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第3章 『ネコにもなれば』
第40話 『知名度』
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[どうしたのよ]
[ネコさん叩かれてた]
[『……え?』]


 全員顔に出すわけにはいかず普段どおりの顔を努めた。


[どうして不備のひとつも見つけられないんだって]
[そんな……]
[もちろんそんな力任せじゃないよ? みんなのいる前じゃなくて人目のつかないところでパシッって程度だったけど]
[……ネコさんはなんて?]
[失礼いたしました。もう一度見直します。とだけ]
[よくスバル食ってかからなかったわね]


 スバルは明るく笑ったあと、


[……大人になってるんだよ、私もー]


 なにか含みのあるような言い方はエリオたちにはわからずともティアナにはよくわかった。あとで時間ができたら話してみようと心に決める。
 そんなときなのはから通信が入った。


[ちょっとみんなブリーフィングルームまで来てくれる?]






△▽△▽△▽△▽△▽






 時間にして本日の査察が終わりに近づいてきたときに査察官の誰もがこの六課がおかしいことに気がつき、オーリスに報告するために六課のはやて、なのは、フェイト、以下隊長陣およびレリック報告に関連するスバルたち新人を含めて六課ブリーフィングルームに集まった。


「それで報告は?」


 オーリスは査察官のまとめ役に尋ねた。


「端的に言いますとどこも問題はありません」
「そう……それでおかしいところというのは?」


 ほかのメンバーにも目を合わせ意見を聞こうとするもその査察官がそれをとめた。


「今の報告以上のことはありません」
「どういうことなのですか?」
「つまりおかしいというのはそこなのです」


 オーリスはいまいちつかむことができずにいるとその査察官が口を開いた。


「全員、不備という不備がまったく見つからないのです」
「それは……?」
「査察は明日行なっても同じでしょう。すでに六課の確認するべきところはすべて目を通してしまったので」
「見直しはしたのですか?」
「はい。ダブルチェックまで済ませています」


 さらに今度は周りの査察官も情報を追加させる。


「例えば、スバル・ナカジマ三等陸士のこの文面なのですが」
「――っ!」


 自分の名前を呼ばれ驚き、オーリスたちの行なわれているやり取りを見守った。


「このような三士の文章はわずかに冗長さがあり作成慣れしていないのは明らかなのですが……」
「それで?」
「ですが、拙いながらも要点はすべて書き込まれており漏れや修正事項がないのです」
「その冗長さというのが不備とよべるのではないですか?」


 いえ、と査察官は首を振る。


「冗長さ無くなれば確か
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