暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第3章 『ネコにもなれば』
第40話 『知名度』
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たのをみてまた少し微笑んだ。






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 オーリス率いる査察官の有能さと厳しさは噂どおりで、数時間もすると状況を報告、質疑する上官やフェイト以外の六課局員はすることが無くなり時間をもてあまし始めていた。特に新人たちはそれが如実であった。


[なんか、あれだね。六課が丸裸にされてく感じ]
[あはは。そうだね〜]


 それはエリオたちも同じ気持ちであり、


[なんか自分たちの六課じゃないみたいです]
[うん]


 スバルたち新人たちは見回りを含めてそれぞれ隊舎内を歩き回っている。エリオとキャロは行動をともにしている。


[でもさ、ネコさんて査察もできるんだねー]
[そうね]
[なんで三士だったんだろ]
[あ、それね。たまたま聞いたんだけど]
[ん?]
[ネコさん、行く先々で階級変わるんだってさ。特定の階級は持ってないみたい]
[え、そうなんですか?]


 エリオは内心驚いた。


[らしいわよ?]
[でも、確かに歳を考えると三士って普通じゃないですよね]
[まぁねぇ、あの歳で三士って相当ダメな人よね、よく考えれば]


 査察官に質問を受けているのかティアナは案内を促す。


[そんなわけないのにね]


 あ、とスバルは何かを見た。


[どうしたんですかスバルさん?]


 いち早くキャロは気づいたがスバルは頭を振った。


[いやね、私たちって恵まれてるなって]
[どうしたのよ突然]


 普段言わないことにティアナも反応する。


[ほら、部署によって厳しい場所とかあるじゃん?]
[あー場所によっちゃあるわね、殴られたりもするみた……]
「あはは。ティアは気にしなくていいって」


 スバルはシグナムに殴られたことのあるティアナをフォローするも真面目な顔になり、


[そうじゃなく、てさ……]
[わかってるわよ。アンタが言いたいのは過剰な暴力でしょ?]


 それに頷く。
 時空管理局は広範囲にわたりさまざまな部署が存在する。そのため年に何度か局員の教育の一環として、体罰や行き過ぎた指導をやめるよう研修を受けさせていて、間違いが起こらないよう努めているが完全には行き届いては折らず上層部はすくなからず頭を痛めていた。
 そして管理する側はひとつ間違えれば冷酷な対応が発生し、これもまた防ぎたくてもどこかの部署で行われているのが現状である。そしてキャロはその一端を垣間見ている。


[そういう部署が減るといいね、エリオくん]
[そうだね]


 スバルは二人の会話に頷くも晴れた気分ではなさそうであることにティアナは気がついた。


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