暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第3章 『ネコにもなれば』
第40話 『知名度』
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フェイト隊長……]
[そう思うとすごいですね]
[うん]
査察官は調査能力、対人交渉に優れた人たちであり認定試験がないため執務官には劣るものの、地上の査察官は執務官ほどの優秀さを持ち合わせているようである。仕事にやりがいを感じてる人であれば就きたい職務であり、そうでない人からは最も避けたい部署であった。
[オーラ、感じますね]
[すごい圧迫感だよね]
[はい]
エリオとキャロは査察そのものの内容はわからずともその緊張感はスバルたち以上に敏感に感じ取っていた。
査察官は2、3人で団体を組み調査を行うらしく、ふとスバルは何気なしにあたりを見回すと、
[これが今日明日、つづ、くな、な、なん……]
[スバル……?]
とある部分で目がとまった。
[ティア、ティア! あれ! あれ!]
[バカ! 指差すんじゃないの! いったい何が……あ?]
出口付近でオーリスに敬礼をしている男に釘付けになった。
「コイツが今日から二日間だけ派遣されてきた……ほら挨拶!」
「はい」
「……」
はやては上官であろう男に連れられてきた男に息を呑んだ。
「臨時的任用として電磁算気器子部工機課より派遣されましたコタロウ・カギネ査察官です」
「あなたが中将が特別に呼んだ……」
「中将が……?」
そしてオーリスのつぶやきに反応する。
「その服装にその作業帽は似合わないと思いますが?」
「あ! ほら取れよ」
「申し訳ありません」
男に小突かれ帽子を落としたコタロウはそれを拾い上げ、懐にしまいこんだ。
「でも、コイツ本当に使えるんですか? 人は十分足りてるでしょう?」
オーリスは思案すると以前レジアスから言われたことを思い出しいらだたしさを覚えた。
『工機課……ですか?』
『あァそうだ。ドグハイク二佐という男に連絡をとり一人こっちに呼ぶように言え。それで査察の機械類あるいは書類の調査にあたらせろ。なんなら他の事をやらせても構わん』
彼女はその課をはじめて聞いたし、突然くる人間に任せる範囲を大いに超えていることに疑問を抱かずにはいられなかった。こちらの隊員にも十分対応可能であるしわざわざ知名度の低い別の課から派遣を要請するなんて理解できなかった。
『なぜ、そんな聞いたことの無い課から……』
ただ、そのときのレジアスの言葉が無性に腹立たしかったのを覚えている。
『お前が聞いたこと無いからだ。今の若くて頭のいいやつにそれはわからん』
「彼をあなたの下につかせなさい。扱いは任せます」
「え、俺、いえ私の下、ですか?」
「そうです」
「わ
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