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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第3章 『ネコにもなれば』
第40話 『知名度』
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いうことがどれだけ危険をはらむか知っているはずである。たとえ腕力勝ちで取り押さえてきたとしてもそのような行為は恐怖にしか感じない。


(それをわかっててもスバルはネコさんと寝てもいいって気持ちがあるってことよね)


 わからなくは無い。彼は頼りになる反面、どこか足りないところも持ち合わせていて、向こうから距離を縮めてくるわけでもないのに気づけば周りとともに親近感を得る。男としての魅力とは別の魅力を持ち合わせていた。ティアナはこの気持ちをどうにも判断できなかった。
 なによりティアナがなのはに一度撃ち落とされて立ち上がったあの時、彼はこういっていた。






『ランスター二等陸士は、兄、ティーダ・ランスター一等空尉の妹であると先日知りました。――』






 つまり、彼は以前から彼のことを知っていたということだ。自分の記憶の定かではない兄のデータではない何かを知っている。それもまたティアナの興味を得させていた。


「う、うーん。それなら……」


 そこからの誘惑のせいか、気づけば頷いている自分がいた。









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第40話 『知名度』











 臨時査察が行われる内容は主に、六課の人事配置、勤務形態、財務管理体制、戦力バランス、車、ヘリを含めての備品状況等々多岐に渡り監査が入る。例えば、シャリオがオペレータもしながらデバイス整備をしたりするときちんとした理由付けがないと問われる可能性がある。
 午後一時、時間丁度に隊舎のドアが開き背後に十数名の隊員を連れてオーリス・ゲイズが入ってきた。


「失礼いたします。オーリス・ゲイズです」
「八神はやて二等陸佐です」
「それではこれより査察を始めさせていただきます」


 オーリスたちは挨拶を済ませるとすぐに部下に指令をだし査察作業に当たらせた。
 査察官はすでに隊舎の内装を把握しているのか迷うことなく移動をしている。すでにわかっていることだが、はやてはもう一度六課局員に全力をもってサポートするよう周知させていた。


[査察って、すごいんだね]


 スバルは朝のコタロウがいないという寂しい気持ちをなんとか振り払って優先度の高いこの査察に考えを移し――これはコタロウに関わる全員に言えた――敬礼をしながら隣にいるティアナに話をふると、いつもなら「当たり前でしょ」とたしなめる彼女も今回ばかりはその緊張感にたじろいでいるようである。


[他の課の同期から聞いたんだけど、地上本部の査察ってすごい厳しいみたいで査察官もフェイト隊長みたいな執務官クラスの人がなるみたいよ]
[つまり、これ全員
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