暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第3章 『ネコにもなれば』
第40話 『知名度』
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ーターが必要だ。そしてそのサポーターがそれに集中するためにはよりよい環境が必要だ。いままではやてたちはそのことは頭ではわかっていた。だから誰にでも感謝はしていたし、誰が欠けてもうまくは動かないと考えていた。しかし、実際体験すると考えていたものとは全然違った。誰にも気づかれず、ただ言われたことをこなす人が本当にいて、自分たちが気づかなければ感謝もされないだろう人がいる。そしてその人が今目の前でないがしろにされていることに心の整理が追いつかなかった。
 悪いのはないがしろにする人なのか、それとも教育していた人なのか、それとも引き継がれてきた環境なのか、それともその環境を正そうとしない管理局なのかわからなかった。いま彼女たちがその答えを出すのにはまだ幼すぎたことだけが確かなわかることである。


「八神二佐」
「はい」


 オーリスはいくつかの考えをまとめはやてを呼び出した。


「二日間行なわれるはずの査察ですが、進行がことのほか早く進み本日を持って終わりになりそうです」
「そうですか」
「ただ、いくつかの書類は持ち帰らせていただき、明日本局で検証を行ないます。疑義が生じたところでお呼び出しをいたします」
「わかりました」
「大変優秀な部下をお持ちですね」


 人によっては嫌味に取れるであろう、この言葉は、


「ありがとうございます。ですが」


 敬礼をするはやてたちにとっては気にもならず、むしろ、


「そちらの部下には足元にも及びません」


 事実であるこの言葉がオーリスには響いた。






△▽△▽△▽△▽△▽






 オーリスたちが引き上げたあとみんな胸を撫で下ろすも、はやてはこれからのことに緊張を覚えた。


「今日はみんなごめんな。査察と、コタロウさんの件!」


 姿勢をただし深く頭を下げる。


「まだまだ私は半人前や。みんな今日はいろいろと思うところがあったと思う」


 そして顔を上げてコタロウに関係のある面々を見渡し気合を入れると、

「コタロウさんを取り戻します!」


 決意を新たに時空管理局陸上電磁算気器子部工機課に連絡をとるため隊長室へ向かった。







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