暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第3章 『ネコにもなれば』
第40話 『知名度』
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」
ティアナは何かに気づいたようで二人のほうをみる。
「そしたら、私たちの名前も呼んでもらうようにアンタたちに言ってもらえばいいんじゃない?」
「なるほど」
スバルは頷くが、
「実は……」
「それは試してみたんです。もしかしたらと思いまして」
スバルとティアナは今日の朝の挨拶を思い出して、それが叶わぬものであると理解した。
『おはようございます。ナカジマ二等陸士、ランスター二等陸士』
「だめだった。と」
『はい』
本人で無い限りそのお願いは聞き入れられないもののようだ。
「でも、そっかー。ネコさんの寝ている隙に言わないとダメなのかー」
「仲良くなれば呼ぶようになるってネコさん言ってたけど、まさか寝
てるときに……まあ無防備という意味では」
ふと上を向くも思いつくのは相棒のことで、
「ちょっとスバル、アンタまさか――」
「――ネコさーん、今日い、モゴ!」
すぐに後ろから両手で口をふさいだ。
[ちょっとスバル、何言おうとしてるの!]
[今日一緒に寝ようかなって]
[アンタ馬鹿じゃないの! ネコさん男じゃない]
[うーん]
流石にティアナの言わんとしていることはわかる。
「でもやっぱり名前で呼んでほしくない? ティアも」
「そ、そりゃあそうだけど、さすがにマナー考えなさいよ」
狼狽するがこれは踏みとどまった。年齢を考えても仮にも男であるコタロウと夜を共にするのはさすがに気が引けた。エリオはこの状況を地球のスーバー銭湯で経験済みで彼女の気持ちがよくわかった。
「うーん。じゃあさ、とりあえず一緒に寝るっていうお話をして、それでネコさんがトラさんになるなら一撃やっちゃって、何もしなければそのまま先に寝るのを待って、そしてら『お願い』を言って自分たちの部屋に戻ろうよ。次の日ネコさんには3人でベッド1つはやっぱり狭そうなんで、自分の部屋にもどりましたー。って言えば大丈夫なんじゃないかな」
ティアナはそれでも、とは思う。やはり男女は一緒に寝るべきではない。
(私の知る限りスバルと私はずっとここまでわき目も振らず一直線で
ここまできた。異性は周りに多かったけど、そんな一緒に……)
実のところ局員を目指す道中では異性と同じ部屋に押し込められたことはある。いつもその部屋にはスバルもいた。そして、マナーを考えず室内で言い寄られ――襲うに近い――たときはときは鍛えた腕力と技術で取り押さえてきた。自分なりの手順を踏んでのお付き合いはしたことは無い。もちろん、言い寄られたときはスバルも一緒におり、異性と一緒に部屋にいると
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