第四話『あつまれ! オカルト研究部』
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た機械的な赤い籠手が顕現して装着される。
「これが俺の神器>氛氈q赤龍帝の籠手〉だ!」
俺は籠手を装着した左腕を胸の高さに下ろした。
「赤龍帝の籠手≠チて……神滅具≠カゃない!?」
大声を上げて驚くグレモリー先輩。他の三人もそれぞれ驚いた表情で籠手を見つめている。
それはそうと神器は所有者の想いに応える≠ニいうが、よく俺のネタに合わせてくれた。
≪こんな軽いモノじゃない筈なんだがな……≫
「ついでだ、ドライグも挨拶しとけよ」
『──良いだろう。俺が赤き龍<hライグだ』
籠手から聞こえたドライグの声に、更に皆が驚いた。
「この〈赤龍帝の籠手〉の基本能力は十秒毎の倍加≠ナ、〈倍加〉した力を〈譲渡〉する事もできる。例えば、お菓子の大きさをドンドン倍にしていってお菓子の家≠フように──」
『──というのは相棒の冗談だ。〈倍加〉は力≠ノ作用するものだからな』
「小猫ちゃん、期待させて悪かった」
「……知りません」
いや、冗談の部分で物欲しそうにこっちを見つめてたし。
「まあ、これで今回の事情は飲み込んでもらえましたか?」
「そうね。ところで兵藤君、あなた──悪魔≠ノなってみない?」
と、グレモリー先輩が曰ってきた。
「それは先輩の眷属≠ヨの勧誘ですか?」
「ええ、そうよ。理解が早いわね」
「確か、〈悪魔〉には○○年の歴史があって講師陣も超一流。テキストもバインダー式でとっても使いやすい……」
「それはペン習字よ!?」
「あの広告漫画の6代目主人公は日ポン語ラップのヘッズ……ユノンセーン?」
『WHAT DA FUCK?(何言ってんだお前?)』
「……あれは似て非なるものだと思います」
「話を続けて良いかしら?」
「どうぞどうぞ」
ガソリンをぶっかけて火を着けそうな雰囲気だったぜ。
グレモリー先輩は言葉を続けて、寿命の延長や身体能力向上や地位次第での権力など悪魔転生≠フメリットを挙げていくが──正直、俺にとっては既に持っているもの≠セらけなんだよな。
老化予防や身体能力は〈神威の拳〉で賄えるし、これでも俺は〈大蜀王家〉の直系だ。現在本国は現党首(母さん)不在で家臣団が運営を代行しており、俺が次期として赴けば直ぐ党首に祭り上げられて権力が手に入る。面倒だから行かないけど。
「んで、デメリットは〈光〉と他に聖水≠竍十字架≠ネど〈悪魔祓い〉的なものに対して致命的に弱くなる──と」
「う、詳しいわね……?」
「その辺りの事はドライグからも訊いているので」
『ああ、相棒にはその辺りの事は既に伝えてあるな』
「そ、そうだったの……」
「まあ、
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