暁 〜小説投稿サイト〜
リアルバウトハイスクールD×D
第四話『あつまれ! オカルト研究部』
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ますって、グレムリン先輩」

「グレモリーよ!」

 背中に悪魔の羽を広げて憤慨するグレモリー先輩を、同じく背中に悪魔の羽を広げて、あらあら、まあまあ、どーどー、と宥める三人衆。

「──それで、昨日の堕天使≠ニの事を訊かせてもらえるかしら?」

 仕切り直して話を進めるグレモリー先輩。既に皆、悪魔の羽を消している。

「簡単に言うと俺は神器所有者≠ナして、それで危険視されて襲われていたんですよ」

「成る程ね」

「〈堕天使〉の名前はレイナーレ=B彼女は人間を装って『天野夕麻』という名前を使って俺に告白して来まして、付き合いはじめたんですが──あ、その時の彼女の写真もケータイで撮ってありますよ」

「その写真って、もう消えているんじゃないかしら?」

「え? ちょっと失礼」

 俺は制服のポケットからケータイを取り出して操作する。データを確認すると写真やアドレスなど天野夕麻に関する情報のみ≠ェ綺麗さっぱり消えていた。

「ホントだ」

「やっぱり」

 呆れた風に言うグレモリー先輩。
 昨夜(あれ)から今までケータイを開いてなかったからな〜。

「俺が見た彼女……あれも幻だったのか……。いいや、彼女は確かに居た。そうだ……俺は彼女の話をかくことさえできる。……そして俺は最初のページを始める。──夕麻、おまえに。俺のはるかなるお前に、そしてその天野の一族によせて──と」

「長いわよ! あと、強引にネタに走らないでもらえるかしら!?」

 善処する。

「まあ、要するにレイナーレが神秘力(しんぴぢから)≠ナ情報を消し去った──と」

「神秘力≠チて……その通りなんだけど……」

 じゃあ神通力≠ゥ? 西洋系には似合わない言葉だ。

≪神秘力≠ェ西洋系だとも思えん≫

「──他にも、その彼女の事は知り合いの記憶からも消えているでしょうね」

≪なあ、ドライグ。彼女の事は一般人には教えてなかったし、曹操や黒歌らは普通に覚えたまんまだし、ケータイは解約すれば済む事なんだから力≠フ無駄使いなんじゃないか?≫

≪いや、昨日の相棒のデート姿を偶然目にしたクラスメートとか居たかも知れないだろう?≫

≪あ、そうか≫

「──それで肝心のあなたの〈神器〉の事だけど、良ければ教えてもらえる?」

「見せた方が早いな……」

 俺はソファーから立ち上がって、テーブルを間に挟んでグレモリー先輩の向かい側に移動し、天井に向けて左腕を伸ばし手の平を広げる。

「〈赤龍帝の籠手〉──セットアップ!」

『──“Stand-by ready,set up!”』

 俺の呼び声に応え、俺の左腕に──手の甲部分に緑色の宝玉がはめ込まれた龍の腕を象っ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ