暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1960話
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夜漬けの勉強をする為に図書館に向かう。
 有里は山岸と2人で出かける用事があるって事で、友近からのカラオケの誘いを断った俺は、スーパーで適当に買い物をした後でたこ焼きオクトパシーで買ったたこ焼きを、近くにある公園で食べていた。
 たこ焼きオクトパシーのたこ焼きは、結構美味いと評判ではあるんだが……同時に、何かタコ以外の具が入っている事もあるという噂がある。
 取りあえず俺が食ってる限りでは、普通にたこ焼きなんだが……本当に何か違う具が入っているのか?
 まぁ、たこ焼きといいながら豚肉を入れたりとか、そういう変わり種もあるらしいけど。
 ともあれ、たこ焼きは値段はそこそこで、味もそこそ美味いと、コスパ的には悪くない。
 ……ただ、別に金に困ってる訳じゃないんだし、はがくれにでも行ってもよかったな。
 そんな風に思いながら、夏らしい天気の良さに空を見上げていると……不意に携帯が着信を知らせる。
 連絡をしてきた相手は、美鶴。
 その事に少し驚きつつ、電話に出る。

「もしもし、どうした?」
『うむ。実はその……昨日の今日でアクセルに連絡をするのはどうかと思ったのだが、今週の週末の予定を聞こうと思ってな』
「週末の予定? 特にこれといってないな。あるとすれば、タルタロスくらいか」

 より正確には、タルタロスの攻略を進めるのではなく、タルタロスにあるマジックアイテムを根こそぎ入手してくるというのが正しいが。
 桐条グループに渡して既に効果が判明している分はそのまま空間倉庫に、初めて入手した物は桐条グループの研究者達に渡すといった事をするつもりだ。
 普通の高校生であれば、それこそ友人達と遊んだり、もしくはナンパをしたりといった事をするのかもしれないが、生憎と俺の友好関係は殆どが影時間に関係している連中だ。
 友近や宮本辺りは違うが、宮本は恐らく夏休みともなれば部活、部活、部活の剣道一色だろうし、友近の方は……そうだな、友近となら結構暇な日は合うかもしれない。
 ただ、友近は何だかんだと友人の数も多いんだよな。

『ふむ、それは丁度いい。……実は、理事長から屋久島に行ってはどうかと言われていてな。屋久島にはうちの別荘があるんだ』
「屋久島? ……へぇ」

 この場合、寧ろ気になるべき場所は、屋久島という場所ではなく、幾月が俺達を誘ってみたらどうかと言った事か。
 何かが裏にある。そう思うのは、深読みになるか?

『ああ。本来なら私達だけで行く予定だったが……理事長もそう言ってるし、アクセルと話すのはお父様も楽しそうだったしな』

 美鶴の言葉に、微妙な嫉妬が混ざっているような気がする。
 ファザコンの美鶴にしてみれば、武治の興味が俺に向けられているのが、あまり面白くないのだろう。
 ただ、俺が見た限りでは
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