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ドリトル先生と奈良の三山
第六幕その一
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               第六幕  飛鳥の古墳
 先生達は今は一緒にお昼を食べています、今日のお昼はお素麺と西瓜ですがそのお素麺を食べながらです。
 動物の皆はこんなことを言いました。
「日本の夏はお素麺だよね」
「やっぱりお素麺がないとね」
「何か日本の夏って感じしないよね」
「西瓜もね」
「そうだね、この二つがないとね」
 どうしてもと言う先生でした、先生も皆と同じ考えでした。
「日本の夏じゃないよね」
「そうそう、どうもね」
「日本の夏っていうとね」
「お素麺と西瓜」
「この二つだよね」
「他にも色々とあるけれど」
 日本の夏といえばです。
「お魚だと鱧や鰻だね」
「どっちもいいよね」
「確かにね」
「あと果物だった葡萄ね」
「それに桃」
「お野菜だったら胡瓜ね」
「そうしたのよね」 
 皆こぞって言います、そして。
 皆はお素麺についてです、こう言いました。
「このお素麺がまた美味しいよね」
「奈良のお素麺よね」
「確か三輪素麺で」
「奈良の桜井の方で作ってる」
「そのお素麺よね」
「そう、三輪素麺だよ」
 まさにと答えた先生でした。
「このお素麺はね」
「そうだよね」
「奈良名物の一つだね」
「そのお素麺だね」
「他のお素麺とは違うわ」
「いい感じよね」
「そう、美味しいね」
 先生もにこにことして食べています、よく冷えたお素麺をおつゆの中に漬けてからすぐに食べて言います。
「あっさりしていて喉越しもよくて」
「そうそう、それでね」
「何かもうどんどん食べられて」
「癖になりそう」
「いや、実際になってるし」
「何か幾らでも食べられそうよ」
「いや、幾らでも食べられてもね」
 ここで笑ってお話した先生でした。
「まだあるよ」
「まだ?」
「まだっていうと?」
「何かあるの?」
「うん、西瓜があるじゃない」
 先生は奇麗に切られてお素麺と同じ卓の上に置かれているそちらも見ました。赤いその色がとても食欲をそそります。
「これがね」
「幾ら食べられる感じでも」
「実際は限度があるし」
「その分を考えて食べる」
「そうしないと駄目なの」
「やっぱり」
「そう、何でも限度があって」
 そしてというのです。
「食べることにもね」
「やっぱり限度があって」
「それでだね」
「西瓜を食べる分も考えないといけない」
「そういうことだね」
「そうだよ、西瓜も楽しもうね」
 お素麺だけでなくこちらもというのです、こうお話してでした。
 皆は実際にです、お素麺を食べてでした。
 そうして西瓜も食べます、その西瓜もです。
「ううん、こっちもね」
「奈良の西瓜もいいね」
「こっちは郡山の西瓜?」
「奈良市の隣にある街よね」

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