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【アンコもどき小説】やる夫は叢雲と共に過剰戦力で宇宙戦艦ヤマトの旅路を支援するようです
閑話 観戦武官 その2
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に破れ、銀河帝国の残党は銀河外へ逃亡。
 その時にワープ事故を起こしたらしく、太陽系外の小惑星セドナに身を隠して艦の修復の資源をコルベットで隠れて集めていた時に拾われたという訳さ」

「その銀河帝国の乗員は?」

「居なかった。いや、作業用ドロイド達しか居なかった。
 見つけたとき、この船は建造途中だったらしく、色々と作業をしていたよ。
 反乱同盟軍にこいつを渡したくなかったんだろうな。きっと。
 ここからだと確認すらできない銀河系の座標を示していたから、無人ワープで送り出して向こうで受け取るつもりだったんだろう。
 それがワープ事故で太陽系に流れ着いた。
 ありがたかったのがこの銀河帝国は人型の種族だったらしく、遭難者という事で俺達にゲストIDが与えられ、言葉が分かれば後は叢雲の出番だ。
 言語を理解し、艦内ネットワークを掌握し、この船を乗っ取るまでそう時間はかからなかったよ」

 ここまでの話に誰も異を唱えない。
 唱える情報を持っていないというのもあるが、あまりに荒唐無稽過ぎてついて行けないのだろう。
 それでも、ここにあるこの巨艦は本物だった。

「で、だ。
 なんとか船を完成させて帰れるめどがついたと思ったが、それは同時にこの船を晒す事に繋がる。
 さっきも言ったが、地球内部のごたごたからこの船を巡って世界大戦が勃発しかねないんだよ。
 全部オーパーツの塊みたいなものだからな」

「とはいえ、こそっと戻る事もできただろうに?」

 真田志郎の言葉を今度は叢雲が否定する。
 宇宙船の事故は正真正銘の自作自演だが、その背後には数十もの暗殺計画の存在があった。

「無理よ。
 あの時の私はムラクモ重工を率いていたのよ。
 ムラクモ・ミレニアムの成立において私の存在はどうしても邪魔だった。
 それは、ムラクモ・ミレニアム成立後も変わらないでしょうね。
 ムラクモ・ミレニアムとウェンズデイ機関を、つまり、火星自治政府の裏をよく知っている生き証人なんだから」

「そうね。
 あの時の火星は、お姉さまが居なかったらもっと早く独立戦争に踏み切っていたでしょうね。
 そんなお姉さまがこんな超巨大戦艦の主となったなんて知ったら……」

 そのから先を東雲愛歌は言わなかったが言わなくても分かる。
 外に団結しないと中で共食いをするのが人という種族である。

「で、艦の修理過程で太陽系外の星系にも足を運んでな。
 そこで異星人と接触したという訳だ。
 ブローグ・コモナリティや、まだ地球は接触していないけど、モン・カラマリなんて種族もこの近くに居る。
 地球と異星人との接触は時間の問題だった。
 で、俺たちが予行演習をと買って出て、見事に失敗。
 その後に、ガミラス艦隊の地球艦隊の先制
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