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【アンコもどき小説】やる夫は叢雲と共に過剰戦力で宇宙戦艦ヤマトの旅路を支援するようです
閑話 観戦武官 その2
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トである。

「ちなみに、私や控えている三河型、現在艦をコントロールしている武蔵等は叢雲お嬢様を生み出す計画の派生で生まれた『侍女計画』で作られた物です」

「えっ!?
 鹿角さん人間じゃないの!?」

 驚く新見薫を尻目に古代守が質問を挟む。
 その質問に答えたやる夫の回答に人の業を感じられずにはいられない。

「なんでそこまで精巧に作られたものを世に出さなかったんだ?」
「精巧に造り過ぎたたんだよ。
 老いず、男に忠実で、何でもこなすダッチワイフ。
 対外受精で子供も可能とくれば、世の女性全否定だろうが」

「……」
「……」

 やる夫の説明に思う所というか納得してしまった男二人に女性二人からの視線は冷たい。
 そんな四人を苦笑しながらやる夫は嘘を重ねる。

「けど、それこそが艦娘計画の肝なんだよ。
 どうしても宇宙は危険だし、そこに男性パイロットの数に合わせられるほど女性パイロットは用意できない。
 コンテナ船故に、長期間単身で乗る事が多い男性パイロットの慰安用として作られたアンドロイド。
 そしてアンドロイド故に、艦艇の操縦補佐を任せることができて……」

「……それならば、艦艇とアンドロイドを最初から一体化させれば、その運用はコスト的にずっと楽になるか」

 最後の結論を真田志郎が忌々しくはき捨てる。
 筋は通っているから、古代守が続きの質問を口にした。

「納得はしていないが、理解はした。
 で、そんな荒唐無稽な計画がなんで秘密裏に進められたんだ?」

「あら。
 それは簡単な答えよ。
 軍事技術が民間技術に転用できるならば、逆もまたしかりってね」

「……」
「……」
「……」

 黙りこむ三人に対して、踏み込んできたのは東雲愛歌である。
 笑顔でそのどす黒い思惑をこの場にぶちまけた。

「あの時の火星自治政府は、地球からの独立を目指していた。
 単身で艦艇をコントロールできる『艦娘計画』は、戦力、特に艦艇運用人員が確実に足りない火星自治政府にとって垂線の的だったでしょうね」

「その通りよ。
 ムラクモ重工はこの計画をもって火星自治政府の支援をとりつけ一躍大企業にのし上がり、今のムラクモ・ミレニアムとなった。
 そこから先は言わなくて分かるでしょう?
 私はその最初のプロトタイプって訳」

 叢雲の言葉にやる夫が続く。
 ここまで100%嘘なんて誰が気づくだろうか?
 そんな事を話しながら、やる夫は次の嘘に移る。

「あの時、宇宙船の事故で死ぬかと思ったが、その時にこの船のコルベットに偶然助けられた。
 この船は別の銀河で作られた船らしく、その銀河を支配していた銀河帝国の旗艦だったらしい。
 その銀河帝国は反乱同盟軍との戦い
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