ペルソナ3
1959話
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たい場所だったりする。
「風花達、どうするかしら」
ゆかりにとって、山岸は同じペルソナ使いの女という事で、良好な友好関係を築いているのか、心配そうに呟く。
同じ女という事であれば、それこそ美鶴もそうだし、ゆかりは何だかんだと美鶴とは友人として付き合っている。
メールのやり取りもしているみたいだし。
ただ、今回の場合、美鶴はタルタロスに挑まないという選択肢はないんだよな。
祖父の件で桐条グループとしての責任を感じているのは間違いないし、同時に父親……武治がそれについてかなり責任を感じているというのも分かる。
そして美鶴はその外見とは裏腹にファザコン気味の性格だ。
そうなれば、父親が気にしている今回の一件で何もしない……という選択肢は有り得ないだろう。
自分で決めたのではなく、父親の為というのが、正直なところ微妙な感じがするが、美鶴の決意は固い筈だ。
それこそ、俺が何を言っても無意味なくらいには。
そんな訳で、取りあえず今のところ美鶴は影時間の一件から外れるという選択肢はない。
「わん!」
投げられたフリスビーを取ってきたコロマルが、それを地面においてもう1回、もう1回と吠える。
人間の言葉を理解していると思われるくらいに頭の良いコロマルだったが、やはり犬の本能には逆らえないという事なのだろう。
いや、犬である以上、それは当然かもしれないが。
「ふふっ、分かったからちょっと待って」
ゆかりもコロマルと遊ぶのは嬉しいのか、笑みを浮かべてフリスビーを手に取る。
そうして再び境内の中でフリスビーを投げるが、その動きが大きかったせいか、ミニスカートの太ももが自然と目に入る。
普通鍛えていたりすれば……それこそ、ゆかりのように、戦う人間であれば多少は太ももとかが筋肉で太くなってもおかしくはないのだが、ペルソナの効果なのか、それともゆかりの体質なのか、その太ももは若さに溢れた程度に魅力的ではあるが、それでも筋肉が太くなっているようには見えない。
「ちょっ、このスケベ! どこ見てるのよ!」
俺の視線に気が付いたのか、フリスビーを投げ終えたゆかりが、顔を赤くして叫ぶ。
だが、それでも白河町の経験からか、以前のように真っ赤になる……という程ではない。
もっとも、そういう風に思うのは、相手にもよるんだろうが。
「いや、よく考えたら、もう七夕が終わってるんだと思ってな」
「え? 七夕? ……まぁ、そうね。七夕は……っ!?」
そうして七夕の日の事を思い出そうとしたゆかりが、顔を真っ赤に染める。
一瞬何でだ? と思ったが、よく考えてみれば七夕の日は満月で、イレギュラーシャドウが出てきた日だったな。そして、白河通りにあるラブホテルで……ゆかりが顔を真っ赤に
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