ペルソナ3
1959話
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衝撃的な話……影時間がどうやって誕生したのか……そして何より、どうやられば影時間が終わるのかを聞かされた日の翌日、学校の授業が終わると、ゆかりと俺は長鳴神社の境内にいた。
本当なら、俺の部屋で話をしようと思ったのだが、今回の件では俺達だけではなくコロマルにも関係してくる。
荒垣にも連絡をしたのだが、今日はどうやら荒垣とは繋がらない日らしく、連絡が取れない。
まぁ、荒垣と連絡が取れないのは最近だと結構あるし、恐らく荒垣も色々と考えたい事があるのだろうと、取りあえずはそう考えて放っておく事にしたのだが。
「わん! わんわん!」
ドッグフードを食べ終わったコロマルが、そんな風に吠えてくる。
どうやら満足したので、遊びたいと……そう考えているのか?
まぁ、幾ら頭が良くても、コロマルは結局のところ犬だ。
他の連中みたいに、難しい事は考えたりしないんだろう。……多分。
「ほら、ゆかり。取りあえず難しい事を考えたりはしないで、これでコロマルと遊んでやれよ」
「え? 私?」
空間倉庫から取り出したフリスビーを渡すと、ゆかりの口から驚きの声が出る。
いきなりの行動だったのを思えば、それも無理はないが。
「この神社の境内は結構広いし、力加減を間違えなきゃ大丈夫だろ」
「……それはそうだけど……」
「そもそも、ゆかりはそんなに悩んでないんじゃないのか? 順平達は結構悩んでたみたいだけど」
「そうね」
ゆかりが頷いた通り、昨日の話を聞いた順平や有里、山岸……そんな連中は結構悩んでいるように思えた。
だが、真田や荒垣の方は、そこまで気にしている様子はなかったように思える。
もしかして、あの2人は元々その辺りの事情は知ってたのか?
いや、昨日の様子を見ればそんな感じはしなかった。
そうなると、多分それだけ美鶴を信じているって事なんだろうな。
何だかんだと、2年の俺達よりも荒垣や真田の方が美鶴との付き合いは長い。
その分だけ、信頼というのがあるんだろう。
もっとも、俺の場合は昨日の説明を聞いても特にどうという事は思わないし、タルタロスに挑むのを躊躇うような事はない。
そもそも俺の場合、恐らく……本当に恐らくだが、この影時間ってのが俺がホワイトスターと連絡が取れなくなっている原因だと思われるから、これを解決しない事には、どうしてもホワイトスターに自力で戻る事は出来ない。
まぁ、レモン達の性格を考えれば、俺が何かをするよりも先に向こうからこっちの世界にやってくるという可能性は否定出来ないのだが。
それ以外にも様々なマジックアイテムを入手するという目的もあるし……正直に美鶴に言えば怒られるかもしれないが、俺にとってタルタロスというのはマジックアイテムの入手場所として結構ありが
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