第七十七話 テレーゼの原始人のお宅拝見
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面の笑みを浮かべて。
「オフレッサー、良いのか」
「はっ、日本刀は臣には小さくただ飾って有っただけどございますし、
アリサカライフルは2丁有りますので是非に」
「オフレッサー、こんなに良い物をありがとう」
皇女殿下がお礼を言う事に、オフレッサーも驚きを隠せない。
「勿体のうございます」
「しかし、この日本刀は、手入れが行き届いているのう。
オフレッサーが研いだのか?」
「いえ、シュミット星系に未だに、
古式の製造法で制作している場所があります。
そちらで研いでもらった物です」
考えだす、テレーゼ。
「成るほどの、伝統工芸という訳じゃな」
「はっ、その通りでございます」
テレーゼとオフレッサーは時間が経つのも平気で談義を続けた。
「そうじゃ、先だって士官学校へ視察に行ったのじゃが、
その時に478年誕生年度候補生の格闘訓練を見たが酷い物であった」
「殿下それはどのような状況でしょうか?」
やはり格闘は気になるらしい。
「全然基本が出来ていないのではないかな、
以前見た474年度の格闘とは話に成らないほどの差であった」
「それは、ゆゆしき事ですな」
「フレーゲル男爵が総代なのだが、皆の格闘を見たが皆へっぴり腰であった、
あれでは、叛徒共の格好の餌食に成ってしまうの」
「殿下、我ら装甲擲弾兵が特別コーチをしても良いかと存じますが」
「うむ、父上に相談してみよう。
父上が良いと言ってくれたら、オフレッサー達に頼むとしよう」
「御意」
話している内に12時になり昼餉に向かうために、
食堂へと殿下を案内していく。
「殿下、狭い食堂でございますが、どうぞご勘弁をお願いいたします」
恐縮するオフレッサーだが、十分に広い食堂である。
食堂では、妻のヴァーリアと娘のズザンナが準備を整えていた。
「殿下のお口の合いますか不安でございますが」
ヴァーリアが、恐縮したように話してくる。
「オフレッサーの奥方が作った料理です、大変楽しみにしていました」
にこやかにテレーゼが話しかける。
早速昼餉が始まる。
ロードネルソン風にしん
アボカド、ザリガニ添え
ハンブルク風ジャガイモスープ
ハンブルク風海老スープ
コールラビ・クリームスープ、クルトン添え
グリーンアスパラのサラダ
ソーセージ・サラダ
グリューンコールと塩付豚のあばら肉、コールヴルスト
鮭フィレ・白ワインクリームソース
ラム肉ロースト・いんげんのベーコン巻き・グリルトマト添え
レングフィッシュ、マスタード・デイルソース
腕によりをかけた料理がところ狭しと並んでいる。
テレーゼは、目を輝かせながらお上品に食しているが、
ほめる事も忘れない。
「見事な料理じ
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