第七十七話 テレーゼの原始人のお宅拝見
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請ってくるのである。
「ほう。そう言う熊が居るのか。
それで、オフレッサーであるから、素手で倒したのか?」
殿下がジョークを出してくる。
「いえ、さしもの臣も素手では無理でございます。
猟銃を使いまして一撃で仕留めました」
「おーそちは、銃の腕も一流なのじゃな」
「お恥ずかしい限りです」
「謙遜せずとも良い」
殿下は、非常ににこやかで質問をぶつけてくる。
「このライオンも凄いの」
「はっ、ヴァガライオンでございます」
「ほう、これがあのヴァガライオンか、これも銃か?」
「これは、ボーガンで倒しました」
「ほー、凄い物じゃ」
「虎もいるの、しかも白虎も居るではないか」
「はっ、オリオンタイガーでございます」
「うむー、オフレッサー見事じゃ。
いずれ私も一緒に狩猟へ連れて行って貰いたいの」
「御意。お許しがございましたら、臣がご案内致します」
「うむ、オフレッサー約束じゃぞ」
「御意」
その姿を見てオフレッサーもついつい。
つもの厳つい顔は何処へやらで、
にこやかな顔に成るのであった。
「武器も凄いの」
「銃に剣でございます」
「これは古式銃じゃな、マスケットかの?」
「よくご存じで、18世紀のマスケット銃でございます」
「こちらは、マウザーGew98ではないか」
「その通りでございます」
「素晴らしいコレクションじゃの」
「ほうほう。これは、アリサカタイプ38ライフルではないのか?」
「殿下素晴らしい、まさしくアリサカタイプ38ライフルでございます」
「うむ、やはりか、写真で見た事があったのじゃ。
しかし本物を触れるとはおもわなかったぞ」
「偶然にも手に入れまして、同じ物が2つ有ります」
頷くテレーゼ、しばらくすると剣の方を見始めた。
「これは、サーベルじゃな」
「これは、バスターソードではないか」
殿下の剣を見る目は真剣そのものである。
「おーこれは、日本刀ではないのか?」
「よくご存じで、東洋の島国に伝わります、侍ソードでございます」
「これはよい物じゃな」
お付きの者があわてる中、刀を抜き刀身を出して波紋や研ぎ具合などを確認する皇女、
少し異様な姿である。
あまりに見続けるため、オフレッサーが先ほどのアリサカライフル共々献上しようと考え始めた。
「皇女殿下」
「おっ、オフレッサー、ついつい見とれてしまった」
「宜しければ、そちらの日本刀とアリサカライフルを殿下に献上いたします」
えっと言う感じで、オフレッサーの顔を見る皇女。
危ない物を皇女に献上しないでくれと見ている侍従達。
皇女もそろそろ覚えるのかという顔の武官達。
それぞれがそれぞれなりの考えをしていたのである。
殿下が満
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