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黄金バット 第十八・五話 黒バット横須賀での死闘
第三章

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 先輩は後輩さんに叫びました。
「署に連絡だ!」
「はい、そしてですね!」
「黒バットをやっつけるぞ!」
「そうしましょう!」
 後輩さんも応えました、こうしてすぐにです。
 警察署に連絡がいきました、勿論自衛隊にもです。
 皆すぐに集まって黒バットのところに殺到しました、見ればです。
 物凄い数の警官と自衛官の人達が駅の方を囲みます、そして。
 そのうえで、です。現場に駆け付けた市長さんが司令さんそして警察署の署長さんに尋ねました。
「遂にですね」
「はい、出てましたね」
「また」
「間違いなく」
 黒バットは駅の上に仁王立ちしています、正面から月明かりを浴びて。
「黒バットですね」
「あの黒い髑髏間違いありません」
「あれは黒バットです」
「黒バット以外の何でもありません」
「まさに」
 署長さんも司令さんも応えます。
「そして出て来たのです」
「それならです」
「すぐに対処しましょう」
「攻撃しましょう」
「はい、市長としてお願いします」
 横須賀を預かる立場としてです、市長さんは決断しました。
「黒バットへの攻撃を」
「既に知事から許可は得ています」
 司令さんが言ってきました。
「攻撃のそれが」
「では」
「はい、今市長からも許可が出たので」
 その攻撃のというのです。
「ですから」
「それではですね」
「今よりです」
 まさにというのです。
「攻撃を開始します」
「警察もです、黒バットを倒します」
「これ以上街にも基地にも被害を出させません」
 市長さんは強い決意を以て言いました。
「その為にも」
「それでは」
「これより攻撃を開始します」
 警察も自衛隊もというのです、こうしてです。
 黒バットに向かって拳銃や小銃への攻撃が開始されました、ですがその激しい銃撃は全くでした。
 黒バットに当たりません、署長さんは黒バットの周りでことごとく弾き返される銃弾の音を聞いて言いました。
「壁です」
「壁!?」
「どの壁ですか」
「言うならばバリアーです」
 こう市長さんと司令さんに答えました。
「オーラか何かで、です」
「そうか、バリアーを張って」
「そうして銃弾を弾いていますか」
「そうです」
 こう言うのでした。
「おそらくですが」
「バリアーを張っているとなると」
 市長さんはお顔を強張らせて言いました。
「どうすればいいんですか」
「何かバリアーを貫く武器があれば」
 司令さんが市長さんに答えました。
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