第一章
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タビタ奥さんのお話
タビタ奥さんはリビー奥さんの従姉妹でトムとミトン、モペットのお母さんです。三匹の子猫のお母さんなのでいつも大忙しですが。
そのタビタ奥さんにです、ご主人がお仕事に行く時にこんなことを言ったのです。
「紅茶切れたから」
「あら、そうなの」
「うん、今朝僕が飲んだ分でね」
「私も子供達も飲んだし」
「そう、実は僕今日かなり飲んだから」
「喉が渇いてなの?」
「そうなんだ、今朝はどうもね」
それで紅茶をかなり飲んでしまってなくなったというのです。
「だから今日お買いものに行ったらね」
「紅茶も買っていてってことね」
「それでいいかな」
「ええ、わかったわ」
タビタ奥さんはご主人に笑顔で答えました。
「お茶は皆が飲むしね」
「だからね」
「買っておくわ」
「それじゃあ頼むよ」
ご主人は奥さんに笑顔で言ってからでした、お仕事に出掛けました。そしてお買いものに出たのですが。
市場の入り口で従姉妹のリビー奥さんに会ってです、こう声をかけられました。
「これからお買いもの?」
「そうなの、今日の晩御飯の食材にね」
それにというのです。
「紅茶も買わないとね」
「あら、紅茶もなのね」
「そう、ティーパックにしても葉にしても」
「紅茶を買わないといけないのね」
「そうなの」
実際にというのです。
「だから買いに行くけれど」
「紅茶の葉ね、いつも買っているのにするの?」
「そうするつもりだけれど」
「たまには別の紅茶にしてみたら?」
リビー奥さんはご自身の従姉妹のタビタ奥さんにこう提案しました。
「いつも飲んでるのとは変えてね」
「気分転換で?」
「そう、そこから美味しい紅茶の発見もあるかもだし」
「そうね、いつもの葉ばかりでもね」
「ワンパターンでしょ」
「紅茶はいつも飲んでるから飽きないけれど」
それでもなのです。
「やっぱりね」
「たまには変えてもいいわね」
「そうでしょ、私もお買いものに行くし」
それでというのです。
「よかったらね」
「一緒に探してくれるの?」
「そうさせてもらっていいかしら」
「ええ、お願い」
それならと応えたタビタ奥さんでした。
「それじゃあ」
「一緒に探しましょう、私もよさそうな葉があったら買うわ」
「あら、貴女の方もお茶が切れたの?」
「まだあるけれど」
それでもというのです。
「よさそうな葉は見付けておくといいでしょ」
「それで必要な時に買って飲むのね」
「そうしたいからね」
「じゃあ一緒に葉を探して選びにね」
「行きましょう」
こうお話してでした、そのうえで。
従姉妹で市場でそれぞれの晩御飯の食材を買ってその最後に待ちに待った紅茶を買う時にな
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