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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
正論
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脳内へと響いてくる。それは西方から攻めてきた敵を足止めに向かった飛竜隊のシリルの声。

『西の敵は全部殺った!!後は街の中にいる連中だけだ!!』

続けて叫ぶガジルの声。それを聞いた彼らは安堵し思わず1つ息をつく。

「さすがだな」
「まさかこんなに早く倒しちゃうなんて」

フリードとエバーグリーンも舌を巻く。フリードの魔力が無くなる前に敵を全滅させることができたのは、非常に大きかった。

「エルザとビスカも16(セーズ)の一角をやったらしいぜ」

アジィールを倒したエルザとビスカ。さらにその頃にはルーシィの家に忍び込んだブランディッシュも砂の世界(サンドワールド)によって舞い上がった花粉にやられ、捕虜になっていた。

「アッヒャッヒャッヒャ。そりゃあ面白れぇことになったな」
「「「!!」」」

カルディア大聖堂の扉が開く。そこにはマカロフを超える強大な魔力を持った男がいた。

「敵!?」
「もうここまで!?」

魔力からして敵が16(セーズ)の一員であることは言うまでもない。それを見たフリードは、展開していた高位術式を解除する。

「大丈夫だ。シリルたちのおかげで、俺も戦うことができる」

マグノリアに攻めてきている敵はすべて街の中にいる。これ以上街を守るための術式を展開している必要もなく、目の前の敵を殲滅することに全力を注げる。

「行くぞ」
「ラクサス親衛隊雷神衆・・・」
「私たちが情けないと彼の格が下がっちゃうの」

準備万端気合い十分な3人。それを見たワールは不気味な笑みを浮かべていた。






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