正論
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よりも・・・」
地上へと降りてきた船目掛けて駆けていく水色の少年。彼は視界を奪われ慌てている兵士たちを次から次へと気絶させていく。
「俺にはこんな魔法意味ないですから」
以前も彼はライバルに視界を奪われる魔法を使われた。しかし、彼には目に入れた滅竜の魔水晶がある。それを使えばこの程度の魔法ではびくともしない。
「俺だって負けねぇぞ!!」
「ギヒ。俺様が一番だ!!」
彼に触発されたナツとガジルは競い合うようにあわてふためく兵隊たちを蹴散らしていく。そして、アジィールがやられて砂嵐が晴れる頃には、大半の戦力はその場に崩れ落ちていた。
「砂嵐が止みました!!」
「エルザさん!!やったんですね!!」
砂嵐が止んだということはエルザが勝利したということ。それを察知したウェンディとシリルが盛り上がっていると、ナツが空から落ちてくるあるものに気が付いた。
「エルザ!!」
破壊された船から落下していくエルザ。彼女を見てナツはそちらへと駆けていく。
「ナツさん!!」
「ウェンディ!!ナツさんに付いていって!!」
「ありゃヒデェ傷だ!!」
「はい!!」
「こっちはもう・・・我々で事足りる」
エルザの治療のためにナツを追いかけていくウェンディ。残されたのはシリルたち2人と4匹だが、何も問題なかった。
「あら、私たちの見せ場ほとんどないじゃない」
「もう敵いないじゃん〜!!」
先程の砂嵐の際に視界を失ったのは彼らだけではなかった。味方の兵隊たちの視界すら奪い取ったアジィールの砂の世界。それを味方につけたシリルたちの猛攻により、敵は雑魚が数名残っている程度。
「んじゃ、とっとと逮捕してやるか」
「地獄を見せてあげましょう」
怯え上がるアジィール隊に悪人顔で迫っていく2頭の竜。もはや彼らを止められるものなど、その場にはいなかった。
「砂嵐が止んだぞ!!」
一方グレイたちも視界が回復したことでようやくバトルを再開しようとしていた。しかし、彼らの目の前にいたはずの敵兵が全て地面に伏せている。
「相手が悪かったようだな、お前ら」
その理由は滅竜魔導士であるラクサスがいたから。彼もナツたち同様鼻を使い動けない敵を打ちのめしていた。
「流石すぎるぜ」
「頼りになります」
妖精の尻尾最強候補とも称される彼の実力に脱帽するグレイとジュビア。ラクサスは近くに転がっていた敵の胸ぐらを掴み、先程の疑問を尋ねる。
「おい、おめぇらの大将はどこだ?」
体から放電している彼を見てガクガク震えている兵隊。彼は本来隠さな
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