正論
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「なんて数だ」
「でも黒魔術教団の時よりは少ないです」
術式に穴を空けて侵入してきたアルバレスの兵隊たちと対戦していた。
「いや・・・奴等より訓練されてる。魔力も高ぇ。その上・・・これは奴等の一部の中の一部・・・嫌になるぜ」
倒しても倒しても沸いてくる敵の軍団に愚痴が溢れる。その背後から、武器を構えた兵隊がグレイに飛びかかる。
「雷竜方天戟!!」
だがそれは雷の巨大な槍によって瞬く間に蹴散らされた。
「よそ見してんなよ!!グレイ!!ジュビア!!」
「ラクサスさん」
そこに駆けつけてきたラクサス。彼も加わり無数の兵隊たちを倒していくが、ここであることに気が付いた。
「おい、16ってのはどいつだ?」
向かってくるのはどう見ても雑魚ばかり。いっこうにこいつらを指揮する魔導士が姿を見せない。
「まさか攻めてきてない?」
「それはねぇだろ。もしかしたらどこかに潜んでんのかもしれねぇ!!」
思考しながらも手は休むことなく魔法を繰り出している。そんな彼らを物陰から眺めていた男は、小さく笑いながらその場を後にした。
喧騒で騒がしくなっていくマグノリア。その中で1ヶ所、静まり返っているところがあった。
「これはいい。君たち、妖精の心臓はどこにあるのかな?」
淡々とした口調で問いかけてくるその男の魔力に硬直していた3人。しかし、その問いかけでようやく彼女たちは正気を取り戻した。
「そんなの教えるわけないでしょ!?」
「貴様、ゼレフの仲間か!!」
怒鳴り声を上げるリサーナとエルフマン。それを見てラーケイドはやれやれといった様子。
「仲間ではない。ゼレフは我が父だ」
「それは本当の血の繋がりじゃない・・・でしょ?」
弟と妹の後ろにいた姉がそう言う。その時の彼女の魔力は1年前の比ではなくなっていた。
「私にはわかるわ。あなた、ゼレフ書の悪魔ね」
「!!」
自らの正体を言い当てられた彼は思わず目を見開いた。なぜ目の前の人物がそれを言い当てたのかわからずにいると、ミラはある姿へと変貌する。
「なるほど。そう言うことか」
角の生えた女性、それは冥府の門で彼女が戦ったセイラそのものだった。
「私の魔法はサタンソウル。悪魔を接収して戦う魔法よ」
「それで私の正体を見破れたのか・・・参ったな」
彼女にも悪魔の力が流れている。だからこそ、彼女はラーケイドがゼレフ書の悪魔であることを感じ取ることができた。
「確かに私はゼレフ書の悪魔。でもね、冥府の門の出来損ないとは違うんだよ」
合
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