正論
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シリルside
「がはははははー!!」
ナツさんと激しい肉弾戦を繰り広げている両目がバンダナで隠れている男。ナツさんはその攻撃を受け止めると、炎の拳で押し飛ばす。
「バクル隊長がパワーで圧された!?」
「パワーしか取り柄のない様なあのバクル隊長が!?」
「パワーしか取り柄ないのに」
「めっちゃ隊長ディスってません!?」
部下と思われる砂漠の民のような格好の男たちから好き放題な言われようの隊長さん。なんだか可哀想な気もするけど、彼は気にした様子もなく笑みを浮かべている。
「いいマフラーだな、それ」
「大丈夫だ!!全然効いてねぇ!!」
パワーに定評があるからか防御力も高い。ダメージもあまり受けていないようだし、ちょっと厄介かも。
「ナツ!!本気出してよ!!ナツが本気出せばあんな奴軽く倒せるよ!!」
なかなか攻めきれない相方に痺れを切らしたハッピーがそう言う。
「わかってるよ。けど、このあと何人いるかわからねーんだぞ。始めから全力で行くわけにはいかねーだろ」
「・・・ナツが・・・後先のことを・・・考えるなんて・・・成長したんだね」
涙ながらに感動しているハッピー。でも、ぶっちゃけて言ってもよろしいだろうか?
「ナツさん!!」
「なんだ、シリル」
「後からどれくらい来るかわからない増援が来る前に目の前の敵を片付けた方がいいと思います!!」
「一理あるな!!」
下手に体力を温存して敵の数が増えていくより、倒せる相手は先に片付けて次の準備をしていた方が得策な気がする。その旨を伝えると同じく温存気味だったガジルさんが納得していた。
「アジィール隊カリーム、任務を遂行する」
そこへ突っ込んできたのは副隊長といったところだろうか、そんな雰囲気の敵が現れる。
「じゃあ俺は・・・」
後ろから迫ってくる相手の方へと向き直ったガジルさん。彼は腕を鉄へと変えると、敵の土手腹を撃ち抜く。
「がはっ!!」
「一撃で蹴散らしてやる」
白目を向いてその場に落ちるカリーム。本気を出した彼の瞬殺劇に部下たちは口を開けて呆然としていた。
「なら俺は・・・」
ガジルさんのその攻撃で火がついたナツさん。彼は先程まで互角に渡り合っていた大男を炎の息吹で飲み込む。
「ぐあああああ!!」
「一瞬で燃やし尽くす!!」
黒焦げになりその場に崩れ落ちたバクル。幹部2人が落ちたことで敵兵たちは額に汗を浮かべていた。
「じゃあ次は俺が相手をしてやろう」
指をポキポキ鳴らしながら怯える兵隊たちに迫る俺。その瞬間、彼らの足が小刻みに震え出しているのがわかった。
第三者side
その頃グレイたちは・・
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