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【アンコもどき小説】やる夫は叢雲と共に過剰戦力で宇宙戦艦ヤマトの旅路を支援するようです
閑話 観戦武官 その1
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クゼクター級スター・ドレットノート『叢雲』副長武蔵がお知らせいたします。
 当艦は陸軍輸送船団と共に戦場を一時離脱。
 離脱後に第一種戦闘態勢を解除し第二種戦闘態勢に移行します。
 第二種戦闘態勢期間中はシールド回復にジェネレーター出力のほとんどを回すので、幾つかのブロックが使用不能になります。
 戦闘要員は待機要員と交代し、十分に休養をとられてください。以上」

 そんな艦内放送が流れたと同時に、三河156号が四人に向かって告げる。

「失礼します。
 当艦が戦場を離脱し第二種戦闘態勢に移行した時にお時間が取れるかもしれません。
 その時にお会い出来ないかと司令官が申しておりますが?」

 軍組織におけるお願いは命令に等しい。
 名目上国家と等しい待遇を得ているこの漂流者艦隊の司令官ともなると実質上の国家元首と同じ扱いとなる。
 そんな司令官になっているやる夫からの会談の誘いに四人は断る訳がなかった。

 会談そのものは、『叢雲』艦内のプライベートエリアにて行われた。
 艦の中核に位置しCICの真下にあるこのエリアは、野球場ほどの広さが用意されたやる夫と叢雲の愛の巣でもあった。
 それゆえ、立ち入りは厳重に制限されている最重要区画に四人はあっさりと通される。

「久しぶりだな。
 こんな形では会いたくは無かったが」

 庭園風の広間で金色の肩章がついた純白の軍服を来た入即出やる夫と、その制服を肩に羽織った上で扇情的なドレスをまとった東雲叢雲が出迎える。
 やる夫の方はスターウォーズの大提督の制服だが、叢雲の方はなまじ体が超弩級戦艦サイズに進化した為に授乳スリットが実にエロい事になり、慌てて何かを探した結果である。
 で、メイドたちのボスだからとメイド王じゃなかったメイドオルタ第四形態をチョイスするあたり、彼女のセンスはどこかすれている。
 二人の後ろで控えているのは三人も知っている鹿角さんで、部屋の隅に赤い鎧を纏った三河型アーマーメイドが六人、儀仗兵兼護衛兵として控えている。
 どう考えてもロイヤルガード何だが、その姿は赤色王旗にしか見えない。

「ああ。そうだな。
 やる夫」

 かつての酒場での約束ではないが古代守がやる夫を殴ろうと殺気を出した瞬間に、アーマーメイド達が古代守と入即出やる夫の間に割って入る。
 そこから古代守が拘束等をされなかったのは、殴ろうとした入即出やる夫の声のせいだった。

「やめろ!
 彼は俺を殴る権利がある」

「どうして……どうして一言言ってくれなかった……やる夫……」

 殴ろうとした手を止めて、古代守の顔から涙が溢れる。
 その彼の怒りがまっとうだからこそ、やる夫は人の欲望のドス黒さを告げざるを得ない。

「言って戻ったらどうなると思う
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