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【アンコもどき小説】やる夫は叢雲と共に過剰戦力で宇宙戦艦ヤマトの旅路を支援するようです
閑話 観戦武官 その1
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三人にとっては所詮『叢雲の妹』でしか無かった事が東雲愛歌の敗北である。

「むしろ、この話を俺らに開示した意味を考えてみろ」

 真っ先に回復した真田志郎がその意味に気づいてまた頭を抱える。
 つまり、この情報を出しても構わない何かを更に漂流者艦隊は抱えているという事だ。

「失礼します。
 まもなくガミラス艦隊と交戦いたします。
 モニターの方を用意いたしましたのでこちらを御覧ください」

 スピーカーから女性の声が聞こえ、モニターに大艦隊が映し出される。
 そこに映っていた超巨大戦艦に四人は度肝を抜かれる。

「でかいな……」
「ああ。
 この船と同じぐらいか?」
「プローグ・コモナリティ旗艦級戦艦リバイアサンですね。
 叢雲お嬢様と同じぐらいの大きさと聞いております。
 プローグ・コモナリティでは、叢雲お嬢様の事を旗艦級戦艦として認識しているそうです」

 モニターの艦艇説明に入ってきた三河156号が淡々と説明を続ける。
 そして第三次オールト会戦が始まり、彼女の火力と脆さを見せつけられる事になった。

「総員!
 衝撃に備えろ!!」

 ガミラス戦闘機隊の猛攻に艦にミサイルが当たる瞬間、スピーカーから三人には懐かしい声が聞こえた。
 そして衝撃が来るが、四人には被害らしいものは起こっていなかった。

「被害報告!」
「三河156号よりCICへ。
 ゲスト四人のバイタルチェック。正常。
 担当エリアの船体ダメージチェック。正常。
 送ります」  
 
 四人はガミラスの脅威をはっきりと見ることができた。
 そして、それをいかに漂流者艦隊が多大な犠牲で防いでいたかという事までも。
 更に異星人の科学力も彼らはこの目で見たのだ。

「3000機出して帰還機が一割ちょっとしか無いだと……」
「けど航宙戦が終わらないと、艦隊決戦にすら移れないとは……」
「あの超巨大戦艦一隻でガミラスの船が百隻近く沈んだのですけど、彼らあれで中規模艦隊なの?」

 古代守、真田志郎、新見薫がそれぞれモニターの中の戦闘を眺めて感想を述べているが、東雲愛歌は三河156号のある言葉に違和感を感じ続けていたのである。
 で、ついでだからと聞いてみる。
 これ以上の爆弾なんて出てこないだろうと思ったのだが、それ以上の爆弾が炸裂する事を東雲愛歌は知らない。

「ねぇ。
 『叢雲お嬢様の事を旗艦級戦艦として認識している』って言ったけど、それは叢雲お姉さまがこの船そのものになっているという事?」

「はい。その通りですよ。
 この船は叢雲お嬢様そのものなんですから」

 何を言っているのだろう?こいつ?
 それを言うほど東雲愛歌は子供ではなかった。



「乗員の皆様。
 エ
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