ペルソナ3
1958話
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く声が聞こえてきた。
その言葉にイクラの軍艦巻きに視線を向けるが、外から見た感じではスーパーに売ってる寿司とそう違いはないように思える。
ちなみに人工イクラというのもあるらしいが、そういうのはスーパーでもそう見る事はない。
いや、もしかしたら場所によってはあるのかもしれないが、少なくても俺はそういうのを見た事がなかった。
「美味い……」
一言だけを呟くのは、荒垣。
料理が得意な荒垣だけに、こうして本職の料理人が握った寿司というのは、俺達よりも余程思うところがあるのだろう。
……ちなみに、真田が自分の寿司にプロテインの粉を掛けようとしているのを見て、半ば殺気の籠もった視線でそれを止めた辺り、荒垣らしい。
「わん! わんわん!」
コロマルも、自分用に用意された料理に嬉しそうに鳴き声を上げている。
ちなみにコロマル用に用意された料理は、寿司ではない。
生魚や酢飯といったものは、犬にはあまりよくないらしい。
なので、焼いたり煮込んだりした魚料理が何種類かを白米と一緒に出されている。
白米も酢飯でない。
犬に酢飯って、どうなんだろうと思ったが……その辺りの事情は寿司店の方でもしっかりと把握していてくれたらしい。
ともあれそんな風に楽しい食事を終えると、お茶を出されて改めて話し合いとなる。
ちなみに出されたお茶は、寿司の後という事もあって俺や美鶴の好む紅茶ではなく、少し渋めに淹れられた緑茶だ。
……この緑茶にプロテインを入れていた真田については、荒垣も特に口を出したりはしなかった。
寿司とは違って、そこまで重要な出来事ではないと思ったのだろう。
緑茶は……多分こういう場で淹れられているのを思えば高級品なんだろうが、正直なところ、普通の緑茶との違いはあまり分からない。
ただ、飲みやすいようになのか熱湯ではなくある程度温くなっているお湯を使って淹れているのを考えると、恐らくそういう淹れ方なんだろうなとは思うが。
ともあれ、全員がその緑茶を飲んで一段落したところで、幾月が口を開く。
「さて、実は今日アルマー君達に来て貰ったのは……影時間について、改めてきちんと説明をしようと思ったからなんだ。アルマー君達を始めとした皆のおかげで、影時間やシャドウについて随分と研究が進んだからね。それに……」
幾月が視線を美鶴に向ける。
その視線を受けた美鶴は、少し緊張した様子で口を開く。
「アクセル達を含めて、この影時間という異常事態に巻き込まれた者達には、何故影時間というものが産まれたのか……その辺りの説明を一度しっかりとしておく必要があると思ったので、この場を用意して貰った。勿論、有里達にもその辺りを話す必要があると思っていたがな」
そう言い、大人しく自分の方を見
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