第19話
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と銀髪の青年、銀髪の娘と共に金髪の女性―――プリネは腹違いのメンフィル皇女であり、セレーネとツーヤの義理の母にしてメンフィル帝国の”竜騎士軍団”の”元帥”とプリネやレンと同じ臨時のクロイツェン統括領主を兼ねているサフィナ・L・マーシルンに見送られて城館を後にした。
「それにしても演習初日早々に結社が第U分校に襲撃するなんて、想像もしていませんでしたね……」
「そうね……それもエレボニアでは”捨石”や”二軍”扱いされている分校にわざわざ”執行者”や”鉄機隊”程の使い手が襲撃するなんて……」
「……それだけ”結社”が追い詰められている証拠かもしれんな。1年半前の”英雄王”達を含めたメンフィルの精鋭部隊や暗殺部隊によって、”盟主”や多くの”蛇の使徒”達を失ったからな。」
「くふっ♪それにしても”結社”って、バカだよね。リウイお兄ちゃん達のリィンに対する”要請”も知っているだろうに、わざわざリィンがいるとわかっていてリィンがいる場所に現れるなんて、自分から殺されに来ているようなものじゃん♪」
バリアハート市内を歩きながら呟いたツーヤの言葉に頷いたプリネは考え込み、銀髪の青年―――元結社”身喰らう蛇”の”執行者”にしてプリネの恋人でもあるプリネ皇女親衛隊副長――――”剣帝”レオンハルト=ベルガー――――通称”レーヴェ”は静かな表情で推測し、銀髪の娘―――”深凌の契魔”の一柱にして、メンフィル帝国の”客将”の一人でもある魔神エヴリーヌは凶悪な笑みを浮かべて呟いた。
「………案外、それが目的で第U分校の演習地を”幻焔計画”の為の”実験”の場所に選んだのかもしれんな。」
「え……それって、どういう事なんですか?」
静かな表情で呟いたレーヴェの推測を聞いたツーヤは不思議そうな表情で訊ねた。
「………あくまで俺の勝手な推測だからあまり気にする必要はない。――――それよりも、急ぐぞ。セントアークからのあの場所への移動時間と、リィン達があの場所に辿り着く時間の予想を考えると下手をすれば俺達が到着した頃に”実験”が終わり、”神速”達が撤退しているかもしれん。」
「?その口ぶりだと、”結社”の残党がいる場所もわかっているの?」
レーヴェの話を聞いてある事に気づいたエヴリーヌは不思議そうな表情でレーヴェに訊ね
「……ああ。アルトリザス近郊で多くの人形兵器を忍ばせ、必要に応じて繰り出せる”拠点”………”多くの死者が眠っているだけのあの村”しか思い当たらない。」
「”多くの死者が眠っているだけのあの村”……―――!そう言えばアルトリザスの近郊には……」
「!まさか結社が”拠点”にしている場所は――――」
レーヴェの推測を聞いてある事を察したツーヤとプリネは信じられない表情をし
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