第19話
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を経験していなければ本来の力を出せずに倒れてしまう事もあり得ますものね。」
レンの問いかけにその場にいる全員と共に冷や汗をかいて表情を引き攣らせたセレーネは疲れた表情で指摘し、苦笑しながら答えたフォルデの言葉にステラは静かな表情で頷いた。そしてリィン達は互いの顔を見回してそれぞれ頷いた。
「――――出発しよう。時間は有効に使いたい。とりあえず情報を集めたいがなにかアイデアはないか?」
「それならまずはアルトリザスに移動しよう。情報整理ができそうな場所にリィン達を案内する。」
「え、それって……」
「フフ、そなたの新たな”就職先”に関わる場所か。」
「―――なるほど、期待できそうだな?」
「ま、お楽しみに。馬は使えるんだっけ?」
「ああ、準備を済ませたら演習地を出て向かおう。」
その後準備を整えたリィン達は馬を駆って演習地から去っていった。
「ハハッ……せいぜいガンバレよー。」
「―――ハッ、もうトンボ帰りかよ?」
リィン達を見送ったレクター少佐も演習地から去ろうとしたその時アッシュがレクター少佐を呼び止めた。
「朝っぱらから使いっ走りとはご苦労なこった。」
「ま、これも宮仕えの辛いとおろってヤツでね。―――で、”そっちの方はどうよ?”」
「……ハン、まだ何とも言えねぇな。……言えねぇが………―――どうやら色々と”重なる”のは確かみてぇだ。」
レクター少佐の問いかけに対して鼻を鳴らして答えたアッシュは周囲を見回した後片手で左目を抑えて答えた。
「……なるほどね。いや〜、紹介した甲斐があったぜ。ま、演習が終わるまでに手掛かりを掴めるのは祈ってるぜ?」
「……チッ、カカシ野郎が。」
自分の答えを聞いて満足げな表情を浮かべた後演習地から去って行くレクター少佐を見つめて舌打ちをしたアッシュはその場から去り
(ふふ……幾つもの”縁”が絡まり合っているみたいですね。)
二人の様子を距離を取って見守っていたミュゼは意味ありげな笑みを浮かべた後ティータに視線を向けた。
(サザ―ラントでの盤面もどうやら後半戦みたいです。少しばかり”指し手”として介入させて頂きましょうか―――)
そしてティータに視線を向けたミュゼは意味ありげな笑みを浮かべていた。
〜同時刻・メンフィル帝国領クロイツェン州・”翡翠の公都”バリアハート・クロイツェン統括領主城館前〜
「――――それではサフィナお姉様、後の事はよろしくお願いします。」
「ええ、武運を祈っていますよ。」
同じ頃腰まで届く程の夕焼け色の髪をなびかせている女性―――メンフィル帝国皇女の一人にして、レンの義理の姉でもあるプリネ・カリン・マーシルンはツーヤ
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