第三話「チカラとは?」
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ばを飲み込んだ。一方の朱鳥はどうも実感がわかないのが、のほほんとしている。口を滑らせそうでこっちが怖い……
「じゃあ、聞くぞ?」
――さぁ、どう来る?
「お前ら……」
――来たぁ……!
俺の心臓はバクバクと高鳴る。
「仮面ライダーか?」
「……へっ?」
「いやだからさ? お前らって『仮面ライダー』だろ? 知ってる? 今時だけどその『仮面ライダー』って」
「……」
いや、どういうことだ? え? 真っ先にそこから聞くのか? どう答えたらいいのか逆に困った。
「そこの姉ちゃんもそうだろ? 強化人間だってな?」
「あ、はい……そうですけど?」
「って、桑凪さぁ〜ん!!」
俺は突っ込むように叫んだ。どうしてすぐに流されて言っちゃうんだろうか、この娘は。
「え? あっ、いっけない……」
今更両手で口元を抑えても遅い。滝は納得するかのように頷いた。
「なるほどな? まぁ、いい。別にお前らを逮捕するわけじゃねぇ……話を聞いてくれないか? 今後についての相談もしてやる」
と、彼は何やら協力的になって俺たちの相談に応じてくれたようだ。聞くところによると、この滝さんは多くのライダーと知り合っており、今まで活躍してきたライダーの生きざまから、今後の俺たちの生活をどうすればいいかをアドバイスもしてくれた。
「多分、ショッカーの連中はお前たちを襲うようなことはもうないだろう?」
「え、どうして?」
「初陣からここ数日間、特に異常はなかったろ? 敵が襲撃してきたりとか」
「はい……ありませんでした」
朱鳥も、同級生にいじられる以外はとくにかわったようすはなかった。そもそも、最近はいじられそうになったら、雷馬が助けに来てくれるから助かっている。
「あの戦いから、奴らはお前らを研究して、再び襲っても意味がないことと知ったんだろう」
「どうして、わかるんですか?」
「初陣で、お前さんが敵の片腕取ったことは戦果であるも、これ以上しても無駄な時間だと知ったんだろう? すると、おそらく近いうちにデッカイことを奴らはしでかすかもしれないってことだ。そんときまで当分は泳がせておけってことだろうな?」
「……」
一見、胡散臭そうにもやはりキレる人のようだ。これがインターポールの捜査官の実力か……
「じゃあ、神社で生活はとりあえず大丈夫なんでしょうか?」
と、朱鳥。
「まぁ……しばらくはの話だ。だが、あまり正体が知られないよう学校は中退した方がいいかもな?」
「えっ? やっぱり……ですか?」
と、俺もだ。
「当たり前だ。どのライダーもやっぱ力の加減に不慣れで、悪気がなくとも他者を傷つけちまうことだってあったんだ」
――ちぇっ! 今まで虐めてきた奴にちょっとぐらい仕返しし
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