第三話「チカラとは?」
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考えるしかないよ?」
そのとき、ふと玄関のインターホンが鳴り響いた。朱鳥は、「はーい!」と相談会議を一時中断させて玄関に向かった。
「はい、どちら様ですか?」
訪れに来た来客は、サングラスをかけた長身な男であった。男は、目の前の美少女巫女を目に、やや顔を赤くした。
――ほぉ……こいつは可愛い子ちゃんだぜ!
幼気な顔であるも、綺麗だというには変わりない。滝は、そんな少女を前にやや取り乱してしまった。
「あの……どうかなさいましたか?」
「あ、いや……すまねぇな? ちょっと、聞きたいことがあってね?」
「はい……」
「インターポールの滝和也ってんだ。お嬢さん、ちょっとお伺いしてもいいですかな?」
「は、はい……あのどうぞ?」
と、朱鳥はホイホイとこのインターポールの捜査官を家の中へ招き入れてしまった。
「お、先客か? 悪いな?」
突然招き入れた客に、俺は苦笑いしてやや席を外した。その来客はあとから朱鳥が持ってきた緑茶を飲みながら客間に座っていた。
「……誰なの? あの人?」
俺は、怪しむ目を客間で茶をすする男を見たあと、台所でお菓子を用意している朱鳥へ訊ねた。
「インターポールの人らしいですよ? ところで……インターポールって、何なんでしょうか? 九豪君はご存知ですか?」
「えっと……確か、国際警察だっけ? 詳しいことはよく知らないけど……って、そのインターポールが来たの!?」
「どうしてでしょうか……?」
「考えられる理由はただ一つ。俺たちだよ!」
「え? どうしてですか?」
「俺たちが強化人間だからだろ?」
「でも……そんなに早くバレちゃうものでしょうか?」
「警察ってもんは些細なことでも徹底的に調べつくすからね? てか、どうするんだ?適当なこと言って帰ってくれるような相手じゃないし……」
そうこうしている間にも、客間から滝の声が聞こえた。
「あっ、朱鳥ちゃん? お茶とお菓子お代わりねー」
客間で胡坐をかく滝は、空になった湯飲みを掲げて朱鳥を呼んだ。
「あっ、はぁい。ただ今〜」
と、単純な彼女はそのまま急須とお菓子の入ったお盆を持って滝のもとへ戻った。
――態度からして凄い堂々としているし、てか図々しい……
只者じゃない。ってことは俺も知った。だが……
「胡散臭い」
俺はそうつぶやいた。
「……さて、そろそろ本題に移るが?」
と、滝という警部は俺も呼び出して朱鳥の隣に座る。
――さて、どうくる?
別の話から話題を言って徐々に俺たちを油断しつつゆっくりと気づかれないように話を本題へ向けようとするに違いない。インターポールってのはエリートと聞く。なら、それぐらいの話術はもっていてもおかしくはない!
ごくりと、俺はつ
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